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倒れても補償なし「危ない電柱」はシールで判別【チェック表つき】

社会・政治 投稿日:2020.09.06 11:00FLASH編集部

倒れても補償なし「危ない電柱」はシールで判別【チェック表つき】

奥の電柱は左側に傾いているうえに、根本にはひび割れも見られた。倒れるリスクが高い電柱だ

 

【「危ない電柱」を見極めるチェックリスト】
□(1)「異常あり」のシールはないか?
 不具合のある「コンクリート柱」が放置されている場合がある。NTTでは電柱を点検し、ランク分けしている。貼られているシール(本記事1ページめ冒頭の写真を参照)が「赤」なら「異常がある」、「緑」なら「バランスが取れていない」、「黒」は「異常なし」。

 

□(2)柱に「ひび割れ」は?
 コンクリート柱は基本的にひび割れが起きないように設計されているが、過去に台風などで負荷がかかったり、設計上の強度の2倍以上の力がかかったりしたことで、ひび割れてしまうことがある。すぐに建て替えが必要かどうかは、一本ごとの状況次第だが、よくない状態である。

 

□(3)「傾斜」「湾曲」はないか?
 電柱は地面に対して垂直に建てるもの。軟弱な土質に設置した場合や、「末端柱」(電線網のいちばん端の電柱)に取りつけられている「支線」(電柱を支えるワイヤー)の引っ張る力が、電柱が引っ張られている力と釣り合っていない場合、傾斜や湾曲が起こる。

 

□(4)「電線」が多すぎないか?
 基準どおり設計された電柱が、風だけで倒れることはほとんどない。起こる可能性が高いのは、電線や支線、そして電柱本体に物が引っかかることで力が加わった場合である。一本の電柱に取りつけられた電線が多ければ多いほど、引っかかるリスクは高くなる。

 

□(5)「28m/s電柱」かどうか?
 電柱には「風速40m/s」の風圧を基準に設計されたものと、「風速28m/s」基準で設計されたものの2種類がある。もちろん「28m/s」のほうが倒れる可能性が高いわけだが、所有元(電力会社もしくはNTT)に尋ねてみると、近所の電柱がどちらの種類か教えてくれる可能性がある。

 

《対応方法》
どれかひとつでもあてはまるものがあれば、写真、動画を撮って「現状保存」すべし!

 


写真提供・電柱net

 

(週刊FLASH 2020年9月15日号)

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