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スピードワゴン小沢、弟の会社に警察が現場検証「消えた38万円」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2020.09.16 06:00 最終更新日:2020.09.16 09:42

スピードワゴン小沢、弟の会社に警察が現場検証「消えた38万円」

本誌が2020年4月に取材した際の「愛地球党」の集合写真。前列右端が小澤頼仁氏、左端が竹中氏

 

「自室に帰ると、勝手に鍵を変えられていたんです。業者に頼んで開けてもらうと、部屋が物色され、私が知人から預かっていた38万円の現金が入った封筒6通と印鑑が盗まれていました。この部屋の合鍵を持っているのは、一人しかいないのですが……」

 

 窃盗被害を本誌に訴えるのは、竹中卓也氏(61)。そして竹中氏が、「合鍵を持つ唯一の人物」と言うのは、スピードワゴン小沢一敬(46)の実弟である小澤頼仁氏(44)だ。

 

 

 頼仁氏は、愛知県内で化粧品会社を経営するかたわら、2020年3月に政治団体「愛地球党」を立ち上げ、次期衆院選への出馬を表明していた人物。4月には本誌の取材に応え、兄との不仲を語った。一方、竹中氏は、頼仁氏の会社で常務取締役を務める、頼仁氏の “側近” だった人物だ。

 

「私は、いつでも仕事ができるように、会社内の一室を私個人の居住スペースとして利用していました。2020年の7月に、頼仁氏の女性関係があまりに乱れていたので、注意をしたんです。

 

 すると、頼仁氏は逆ギレしたのか、私の悪口を社内で言いふらすようになりました。そこで、しばらく頼仁氏と距離を置くために、部屋から一時的に出ていったんです」

 

 そして、様子を見るために戻ったところで発覚したのが、冒頭の窃盗事件だった。

 

「その場ですぐ警察を呼び、窃盗事件として被害届を出しました。愛知県警は被害届を受理し、現場検証をするため、『部屋の鍵を開けてほしい』と頼仁氏に要請しました。しかし、鍵を持つ頼仁氏は2カ月近く拒否し続け、現場検証ができたのは9月のことでした」

 

 現場検証には、頼仁氏も立ち会った。

 

「現場検証が始まった当初は、『封筒など知らない』と頼仁氏は言っていました。しかし、私が封筒の見た目や保管場所を警察に詳しく説明すると、頼仁氏は『その封筒なら持っている』と言いだし、4通の封筒を出してきました。でも、中に入っていたのは小銭だけ。残る2通の封筒と印鑑は、発見されていません」(竹中氏)

 

 現場検証には、小沢兄弟の実母で専務の君子さん(80)も立ち会っていた。

 

「当日、君子専務は、我々の前に仁王立ち。『息子が盗みをやるはずない』と、かなりの剣幕でしたね」(竹中氏)

 

 頼仁氏は、この事件についてどのような見解を持っているのか。頼仁氏の代理人弁護士に尋ねると、「そもそも、この窃盗被害そのものが虚偽なんです。虚偽の話に基づいて被害届を出すのは、おかしいでしょう」と、竹中氏の “38万円の被害” が、でっち上げだと主張した。

 

 だが前述のとおり、被害届は受理されており、本誌が愛知県警に捜査状況を確認すると、捜査中であることは認めたうえで、「コメントは差し控えさせていただきます」との回答が得られた。

 

 刑事事件に詳しい渥美陽子弁護士は、次のように話す。

 

「警察は、竹中氏の被害届を受理したうえで、現場検証をおこなっています。つまり警察は、この件を窃盗被疑事件として認識しているということです。今後は関係者の事情聴取といった捜査がおこなわれることになるでしょう」

 

 頼仁氏の代理人弁護士を取材した数時間後、本誌記者の携帯に、頼仁氏本人から直接、電話がかかってきた。

 

「記者さん、竹中さんは、元からなかったものを『盗まれた』と主張しているのです。名誉毀損ですよ。警察も、むしろ困っているでしょう」

 

 そのうえで頼仁氏は、「とはいえ、こんなトラブルが起きてしまったのは、もとを正せば会社代表の僕が全部悪いのです。竹中さんには、『ありがとう。愛しています』と言っておいてくださいね」と、不可解なメッセージを記者に残して電話を切った。

 

 竹中氏が、あらためて言う。

 

「私は頼仁氏の理想を信じて、2年半、誠心誠意勤めてきました。それがこんな結果になるとは、残念でなりません」

 

 どうやら、頼仁氏の “あまーい” 言葉では、収まりのつかないこの騒動。真相解明が待たれる。

 


(週刊FLASH 2020年9月26日・10月6日号)

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