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J2得点王ケンペスも事故に「サッカーチーム」墜落けっこう頻発
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2016.12.01 06:00 最終更新日:2016.12.01 06:00
11月28日、サッカー・ブラジル1部のサッカーチームに所属する「シャペコエンセ」の選手やスタッフ、関係者を乗せたチャーター機がコロンビア国内で墜落した。コロンビア警察は生存者5人、76人が死亡したと発表。
搭乗者名簿には元ヴィッセル神戸指揮官のカイオ・ジュニオール氏や川崎フロンターレに所属していたアルトゥール・マイアなどが記載されていた。
なかでも、2013年にジェフ千葉でJ2の得点王に輝いたケンペス選手は日本でも人気が高く、関係者に衝撃を与えている。元サッカー日本代表の佐藤勇人選手もTwitterで「ケンペスどうか無事でいてくれ」と悲痛な声を寄せている。
世界のサッカー界には、こうした飛行機事故による悲劇が何度か起こっている。
1949年、イタリアのトリノ郊外にある、通称「スペルガの丘」で起きた航空機墜落事故では、イタリアのプロサッカークラブ、ACトリノの選手18名と監督やスタッフ5名が死亡した。この事故は「スペルガの悲劇」と呼ばれ、主力選手を失ったACトリノは、その後、長い低迷期に入る。
1958年には西ドイツ(当時)のミュンヘン空港で、イングランドのチーム「マンチェスター・ユナイテッド」のチャーター機が事故を起こし、乗員乗客44名のうち、23名が死亡。そのうち8名の選手が死亡し、7名が重傷を負い、「ミュンヘンの悲劇」と呼ばれている。その後、10年でチームは蘇り、チャンピオンズカップを獲得した。
1993年に起きた「ガボン航空惨事」では、ザンビア空軍の輸送機がガボンの首都空港を離陸直後に墜落し、乗客と乗員あわせて30人全員が死亡した。この輸送機にはザンビア代表選手や関係者が搭乗しており、18人もの選手を失った。
日本のプロ野球などでは、こうした事故を防ぐため、飛行機での移動は選手やスタッフを分散して移動させるなどの対策を取っている。
しかし、資金繰りが厳しい多くのスポーツチームでは、そうした配慮は難しいのが現状なのだ。