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「五輪機動警備隊」の苦しすぎる宿舎生活…1部屋8人、テレビはなし
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.07.07 11:00 最終更新日:2021.07.07 11:00
「若手は『毎日弁当じゃ、いざというときに元気が出ない』と嘆いているそうです」(五輪警備関係者)
6月30日、東京五輪の警備を担うために全国から集められた警察官の「入京式」がおこなわれた。各府県警の機動隊で構成された彼らは、東京五輪開催期間、選手村近くに複数設けられた仮設待機所に寝泊まりしながら、任務にあたることになる。
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だが、早くも若手機動隊員の間から、不満の声が上がっているという。
「彼らが宿泊するのは、港湾地域に急造されたプレハブ宿舎。ある待機所は、800人いるのに洗濯機やシャワーは8つだけ。テレビもない部屋で8人が暮らし、就寝中もマスクを着用させられていると聞いています。外食が許されるのは非番のときだけだそう」(同前)
実際に宿舎を訪れると、気だるげに朝食用の弁当を運ぶ機動隊員たちの姿を本誌は目撃した。警察庁に聞いたが「FLASHの取材は受けません」との回答だった。
元兵庫県警警察官の飛松五男氏は「エアコンがあるだけ昔よりマシですが、劣悪な環境です。幹部はホテル暮らしですから、昇進するしかない」と同情する。
彼らのおかげで五輪が成功すれば、1泊300万円のスイートに泊まれるというIOCのバッハ会長も大喜びするはずだ。
(週刊FLASH 2021年7月20日号)