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橋本聖子も愕然…五輪関係者、辞任と解任続々で「身体検査が甘すぎる!」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.07.22 22:10 最終更新日:2021.07.23 00:04

橋本聖子も愕然…五輪関係者、辞任と解任続々で「身体検査が甘すぎる!」

謝罪が続く橋本聖子会長

 

 7月22日、東京オリンピック開会式の前日に「ショーディレクター」の小林賢太郎氏が解任された。

 

「ラーメンズ」時代の1998年に披露したコントで、ナチス政権によるユダヤ人大量虐殺「ホロコースト」を揶揄する発言があり、SNSで騒動に。アメリカ・ロサンゼルスに本部を置くユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が公式サイトで非難声明を発表していた。

 

 

 組織委の橋本聖子会長は、「外交上の問題もある。早急に対応しないといけないと思い、解任した」と語り、謝罪している。

 

 それにしても、なぜ東京五輪関係者の解任と辞任が続くのか。

 

 最初に “クビ” になったのは、猪瀬直樹元都知事。東京五輪招致に成功するも、医療法人からの5000万円裏金疑惑で辞職。

 

 以降、東京五輪エンブレムで盗用疑惑が浮上したデザイナーの佐野研二郎氏、裏金問題が報じられた日本オリンピック委員会の竹田恒和前会長、女性蔑視発言が炎上した森喜朗元首相らが “クビ” になっている。

 

 もともとオリパラの開・閉会式では、狂言師の野村萬斎や歌手の椎名林檎、映画監督の山崎貴ら8人の演出チームが担当することになっていたが、1人がパワハラで辞任。演出チームそのものも大会の延期で解散した。その後、クリエイティブ・ディレクター佐々木宏氏に権限が一本化されたが、その佐々木氏も渡辺直美の容姿を侮辱するような演出を提案したことで辞任している。

 

 そして、7月19日、1990年代のいじめインタビューの発覚で、コーネリアス・小山田圭吾氏が音楽担当を辞任。

 

 さらに20日には、東京五輪の公式文化プログラム「MAZEKOZEアイランドツアー」に参加予定だった絵本作家のぶみ氏が参加辞退を発表。のぶみ氏は、以前から「池袋連合」なる暴走族軍団の総長の経験があり、過去33回逮捕されたことを語るなど、いわくつきの人物だった。中学生のときには、腐った牛乳を教師に飲ませたことがあるとも明かしている。

 

 こうしたクリエイターたちへの “身体検査” の甘さについて、多くの識者がツイッターで疑問の声を上げている。

 

 キャスターの長野智子は《これだけのグローバルイベントで、日本から世界中にメッセージを発信する開会式スタッフの身体検査をしないって本当に信じられないのですがどういう理由?あるいは状況でそうなっているのか》と納得がいかない様子。

 

 ジャーナリスト・佐々木俊尚氏は《これから五輪だけでなくメディアはありとあらゆる身体検査を迫られるか》と今後のメディアのあり方も憂いた。

 

 元東京都議会議員の関口太一氏も《オリンピックの人選問題。初期のロゴマーク盗作問題であれ程批判されたにも関わらず、その後の人選で「身体検査」が徹底されていないのが不思議でしようがない》と疑問視した。

 

「ラーメンズがこれまで発表してきたコントには、現在のコンプライアンスにそぐわないものが複数あります。

 

 現在も彼らのYouTube公式チャンネルで公開されている『プーチンとマーチン』では、男女の違いについて『殴っていいのは男、嬲(なぶ)っていいのは女』と女性蔑視と受け取れるセリフが登場しています。

 

 さらに、コント『百万円』は、老人を殺害して200万円を奪い、その札束をカラーコピーするという偽札作りする話です。

 

 また、1999年6月20日の『爆笑オンエアバトル』(NHK総合)で放送されたコント『ブラザー』には『バカヤロー。このホモ野郎!』と叫ぶシーンがありました。

 

 こうした “トガった笑い” をどこまで問題視すべきかの議論がネット上で巻き起こっています。

 

 特に言及されているのが、イギリスのコメディグループ『モンティ・パイソン』のエリック・アイドルが、2012年ロンドン五輪の閉会式で披露したブラックジョークまみれのパフォーマンスです。

 

 このパフォーマンスに対し、東京五輪の演出を退任した劇作家・ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが、22日、ツイッターに《俺が辞めてなかったら、パラの開会式の指針になっていたのはコレだったから、辞めて本当によかったです》と投稿し、自身もブラックな内容にする演出プランがあったことを明かしています」(芸能ライター)

 

 五輪開会式は7月23日におこなわれる。はたして、このまま無事に開催できるのだろうか。

 

写真・時事通信

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