7月23日、国立競技場でおこなわれた五輪開会式。205に及ぶ国と地域の選手団による入場行進のBGMは、日本の名作ゲーム音楽が使用された。
「『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』、そして『クロノ・トリガー』など、往年のゲームファンをうならせるような選曲で、ネットには歓喜の声が上がりました。
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とくに、カザフスタン代表のオルガ・リパコワ選手(36)が、美しいドレスを纏って入場したときは、《リアルFFじゃん!》《美しすぎる。ゲームから出てきたみたい》と大きく盛り上がりました」(スポーツ紙記者)
音楽が使用されたゲームのメーカーは、スクウェア・エニックス、バンダイナムコ、コナミなど。スポーツに興味がないゲームファンたちも引き込んだ開会式だったが、いっぽうでこんな声も……。
《任天堂のゲームBGMがないやん!》
《“安倍マリオ”はやったのに、任天堂の音楽が使われないのはもったいない》
『スーパーマリオ』シリーズや『大乱闘スマッシュブラザース』シリーズなど、世界的なヒット作を生んでいる任天堂のゲーム音楽が一切使用されていないことに、疑問が上がったのだ。
「楽曲を提供したメーカーは、eスポーツにまつわるさまざまなイベントを運営する『日本eスポーツ連合(JeSU)』に加盟していますが、任天堂は加盟していません。このことから、『JeSUに加盟していないから使用されていないのでは?』という憶測も呼んでいます。
JeSUといえば、プロゲーマーのライセンスを発行する団体として知られていますが、そのライセンス規定により選手が賞金を受け取れなかった問題などが取り沙汰され、ゲーム業界では、かねてより『設立の意図がわからない』という声が上がっていました。
『五輪にもeスポーツ連合にも関わらない、任天堂の危機管理能力がすごい』という意見も上がっていますよ」(ゲームメーカー関係者)
いっぽうで、任天堂ゲームのファンたちからは「閉会式こそ」と期待する声も。
《これは“菅マリオ”の布石!》
《ぶっちゃけ海外の人って、任天堂のゲーム音楽しか知らないんじゃない? 世界に発信するんだから、閉会式では聴けるはずだよ》
トラブル続きのまま開かれた五輪。閉会式でも “ニュース” は起こりそうだ。