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辞めない河村たかし 名古屋市民が絶対に忘れない「10億円無駄遣い」身勝手辞職騒動
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.08.19 16:00 最終更新日:2021.08.19 16:00
「引き続き市民に奉公させてほしい。深く反省して許しを請いたい」
8月16日の定例会見で、河村たかし名古屋市長は何度も頭を下げた。8月4日、東京五輪のソフトボール日本代表・後藤希友選手の表敬訪問を受けた際、突如金メダルをかじった河村市長。市長給与の3カ月ぶん、計150万円を全額カットすることを明らかにしても、批判の声はやみそうにない。
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「2019年におこなわれた芸術祭の展示『表現の不自由展・その後』では、昭和天皇の肖像を燃やす映像作品などが展示されたことに対して『高須クリニック』の高須克弥院長らが、芸術祭の実行委員会会長だった大村秀章知事へのリコール署名活動を展開しました。河村市長は運動の“応援団”を自認し、高須氏とともに署名を呼びかけました。その後、署名43万筆のうち、約8割に偽造などの不正が疑われることがわかり、運動団体の事務局長らが逮捕されています」(政治部記者)
2021年2月、リコール署名の不正がわかると、市議会では河村市長の政治的責任を問う声が上がり、市民団体による辞職を求める集会も開かれた。しかし、河村市長は一転して「僕も被害者」「首謀者というのは違う」と、関与を全面否定した。
たび重なる致命的ミスを犯しても、市政トップの椅子にしがみつく河村市長。その辞書に「辞職」の文字はないのかと思いきや、真逆の“身勝手辞職”で名古屋市民を振り回した過去があった。
「2010年、地域政党『減税日本』を立ち上げた河村氏は、市議会議員の報酬を半額にするなどの極端な公約を掲げ、議会と対立しました。河村市長は市議会の解散を呼びかけ、自らリコール署名運動をおこないましたが、解散に必要な数が集まらないとわかると、河村市長は突如辞職を発表。任期途中の辞職に、当時の市議会や市民からは『市政の私物化だ』という声が上がったのです」(同前)
このときは約3万6000通の署名が無効とされたが、河村市長の支援団体の異議申し立てもあり、一部が有効となり、土壇場で署名が成立。2011年2月におこなわれる予定だった愛知県知事選と同日に、市長選と市議会解散を問う住民投票の実施が決まった。
「2月の住民投票で、市議会の解散が決定。河村市長の目論見どおり、3月におこなわれた市議会選では、河村市長が率いる『減税日本』が28議席を獲得し(解散前1議席)、第一党となりました。しかし、もともと市議会選は、4月の愛知県議会選と同日におこなわれる予定でした。当時、市長選や別日におこなわれることになった市議会選のために余分にかかる費用は、約10億円と報じられました」(同前)
何を言われても辞めない河村市長が、市民や議会の反対を押し切り辞職をしていた。自分の身を守るためと考えれば、河村市長の行動は首尾一貫しているのかもしれないが――。