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サメの監視タグを持ち歩いた男、3週間で7回の「サメ警報」出させて逮捕

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.10.14 06:00 最終更新日:2022.12.07 18:20

サメの監視タグを持ち歩いた男、3週間で7回の「サメ警報」出させて逮捕

 

 迷惑なイタズラを仕掛けた男が逮捕された。オーストラリアのアルバニー警察は、サメの監視タグを奪い取った男(48)を逮捕したと発表した。

 

 オーストラリアでは、サメによる被害対策として、人の多い海岸に出現したサメに監視タグを取りつける場合がある。

 

 

 監視タグがついたサメが特定のエリアに接近するとレシーバーが反応し、人々に警報を発する仕組みだ。これまでに、ホホジロザメを含む115匹のサメが監視対象となったという。

 

 今回起訴された男は、同国南西部の海岸でたまたま監視タグがついたサメを捕獲した。男は監視タグをサメから奪い取り、そのまま持ち歩いたため、8月13日から9月4日までのおよそ3週間で、7回の誤警報が発せられたという。男は、11月4日に裁判所に出廷する予定だ。

 

 オーストラリアは世界有数の「サメ大国」だ。

 

 サメなど凶暴な生物による人的被害をカウントしているISAF(インターナショナル・シャーク・アタック・ファイル)が今年発表したデータによると、2020年のサメによる人的被害は、オーストラリアが18件で世界2位(1位はアメリカの33件)。

 

 かつてオーストラリアでは、日本人もサメの犠牲となっている。2015年2月、41歳の日本人男性がサーフィンを楽しんでいたところ、4メートルほどのサメが突然現れ、襲ってきた。男性は両足を噛みちぎられ、死亡している。

 

 ISAFは「サメが活発な夜明けと夕暮れの薄暗い時間帯を避ける」「指輪など光を反射するものを身につけない」「大雨などで水が濁っているときは視界が悪く、間違えて噛まれるリスクがある」などと警告している。

 

 近年では、ドローンに積んだAI(人工知能)でサメの位置を把握し、事故を未然に防ぐなど対策も進化しているという。今回の一件は、純粋に海を楽しみたい人々にとって、あまりにも迷惑な事件となった。

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