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木下都議「休養中の議員報酬は全額寄付」でも止まらぬ批判、議員継続は茨の道

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.11.10 19:35 最終更新日:2021.11.10 19:35

木下都議「休養中の議員報酬は全額寄付」でも止まらぬ批判、議員継続は茨の道

取材に応じる木下都議(写真・朝日新聞)

 

 都議会から2度の辞職勧告を決議されていた木下富美子都議が、11月9日、約4カ月ぶりに公の場に姿を見せた。7月6日の当選証書授与式を無断欠席するなど、雲隠れを続けていたが、3度めの召喚状で、ついに姿を見せた形だ。

 

 今年7月、都議選中に無免許運転で当て逃げ事故を起こした木下都議。再選後に事故が発覚し、大きな批判を集めた。9月には道路交通法違反などの疑いで書類送検され、免停期間中に6回にわたる無免許運転をしていたこともわかり、所属する「都民ファーストの会」から除名されている。

 

 

 この日、グレーのジャケットに赤いワンピース姿で現れた木下都議は、当て逃げ事故について「心より反省し、お詫び申し上げます」と謝罪。

 

 続けて、「厳しいご批判を受ける一方で『ぜひ続けてほしい』『また力を貸してほしい』という声があることも事実です」と話し、「失われた信頼を回復することは大変厳しい道のりであると覚悟をいたしておりますが、一つ一つ、これからの議員活動のなかで答えを導き出させていただければ」と語った。

 

 木下都議が議員辞職しないと表明したことで、反発した議員全員が退席し、予定されていた委員会が開催できない異例の事態に。このままでは、議員活動もままならない。

 

「木下都議は、長らく『体調不良』と言いながら、都議会からの召喚を無視してきました。今回の登庁で議員を続ける意思ははっきりしましたが、報道陣による取材を経ても、疑問がすべて解消された印象はありません。

 

 多くの批判が集まっていた報酬については、休養期間中の議員報酬約192万円はすでにNPOなどに寄付し、この3カ月間分の政務活動費は請求しない考えも示しました。

 

 しかし、問題発覚後の一連の対応や、議員を継続する意向に、批判の声はまったくやんでいません。世間からも都議会からも厳しい目が注がれている以上、議員継続は茨の道でしょう」(政治ジャーナリスト)

 

 このまま12月1日まで議員として在籍すれば、冬の期末手当である約200万円が支払われる。こうした状況に、SNSでは木下都議への批判の声が相次いでいる。

 

《無免許で事故ってる議員にこれ以上やってて欲しくないというのが世間の意見だよ》

 

《許せない!腹が立って仕方ない!木下都議をこのままにして税金を詐取されて良いのか!》

 

《辞職を拒否するからにはそれなりの覚悟を持って何をしていくか具体的に示すべき。常識的に考えて辞職すべきと思う》

 

 出席予定だった委員会は、10時間以上のゴタゴタを経て、ようやく取りやめが決定。木下都議は報道陣に「改めて説明の機会を設けます」と話し、議会を後にした。四面楚歌のなかで、今後の動向に注目が集まっている。

 

( SmartFLASH )

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