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秋篠宮さま 誕生日会見発言の真意とは?皇室研究家・高森明勅氏が分析
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.12.11 06:00 最終更新日:2021.12.11 06:00
秋篠宮さまが11月30日、56才の誕生日を迎えられた。それに先立ち開かれた記者会見は、長女・眞子さんと夫の小室圭さんについての言及が話題となった。
「ご発言の内容から『天皇に即位しない』という殿下のお気持ちが読み取れるのです」
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神道学者で皇室研究家の高森明勅氏は、こう分析する。
「皇室の人権やプライバシーも極力尊重すべきです。これまでの週刊誌報道には首をかしげる点があった。一方で、天皇には『国民統合の象徴』としての制約があります。今回の強い報道批判は、ご自身が即位するお気持ちがないので可能だったのでしょう」
秋篠宮さまは以前から「即位の意思はない」と受け取れるご発言をしてきたと高森氏。
「ひとつは、今上天皇とご自身はお年が近く、高齢での皇位継承は無理だと関係者に漏らされたと、2019年に『朝日新聞』が報じました。そして、即位の際におこなわれる大嘗祭について『宗教色が強いものを国費で賄うことは適当か』と批判されている。大嘗祭は国会でも慎重に議論しておこなわれてきましたが、それに対して疑問を呈されたのです。
これも、ご自身が大嘗祭をおこなうつもりなら言えないでしょう。一連のご発言に『即位しない』という前提をつければ、すべて整合性が取れます」
それが現実になる可能性もあるという。
「皇室典範第3条で『皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるとき』は、『皇位継承の順序を変えることができる』とされています。『重大な事故』には『皇嗣が公の場で皇位継承を望んでいないと明確に発言された場合も含まれる』という解釈があるのです」
仮に秋篠宮さまが皇位継承を辞退すれば、悠仁さまにも影響を及ぼすという。
「秋篠宮さまと同じく、条件次第で悠仁さまも即位されないことが可能と解釈できます」
教育では「自由」を重んじた秋篠宮さま。ご本人も自らの立場から自由になりたいのかもしれない。
( SmartFLASH )