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LGBT法案に尽力した稲田朋美議員「『紅白歌合戦』の組分けはジェンダー不平等に当たらない」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.12.18 06:00 最終更新日:2021.12.18 06:00

LGBT法案に尽力した稲田朋美議員「『紅白歌合戦』の組分けはジェンダー不平等に当たらない」

 

 注目ミュージシャンの出場辞退、裏番組や配信メディアの台頭、男女を「紅白」に分けることへの批判ーー。

 

 72回めの放送を迎える『NHK紅白歌合戦』のオワコン(終わったコンテンツ)説が止まらない。いま旬の “改革者” たちなら、この国民的番組をどう変えるのか?

 

 稲田朋美衆院議員(62)は、今年の『紅白』に出場する歌手では、薬師丸ひろ子のファンだ。薬師丸の代表曲『あなたを・もっと・知りたくて』を、携帯の着信メロディにしていたこともあるという。

 

 

「今年はぜひ観たいと思っています。薬師丸さんの曲では、やっぱり『セーラー服と機関銃』もいいですよね」

 

 幼いときは、おせちをせっせと作る母のそばで、小学生になると自らも手伝いながら『紅白』を眺めていた。

 

「中3トリオ、郷ひろみ……まさに歌謡曲全盛時代でした。司法試験受験生だったときは、家族に『寺尾聰が出たら呼んでね』と声をかけて、自室で勉強していました」

 

 稲田議員は今年、性的マイノリティの人権を守るための “LGBT法案” を成立させるために尽力した。

 

「今は結婚した3組に1組が離婚し、シングルマザーが増加している一方で、年の差婚や高齢者同士の結婚も増えています。私自身、幼いころに家族で『紅白』を観ていた日のことが懐かしくなることもありますが、今は団らんのあり方はひとつではありません。LGBTなど、多様な家族観があっていいと思います。昭和的な価値観に縛られていては、守るべき絆も守れなくなると思います」

 

 そして、稲田議員は令和の『紅白』についてこう語った。

 

「今の子供たちはテレビを見ないから、『紅白』も見せ方を工夫されていると思います。今後は、5Gなどを利用したデジタル技術で、視聴者がより主体的に番組に参加できるような楽しい仕組みができればいいですよね」

 

 ただ、稲田議員は『紅白』には変えるべきではない部分もあるという。たとえば、今年は「紅組司会」「白組司会」という呼称をなくし、全員「司会」と統一することになったが……。

 

「女性を赤、男性を白に振り分けて、戦わせるのが時代錯誤だという意見があるようですが、私はそうだとは思いません。運動会だって赤組と白組に分かれていますし、2つのチームを戦わせるための区別にすぎません。『ジェンダー平等ではない』という批判は、当たらないと思います」

 

『大辞泉』によると、紅白の色分けは、源平の戦いが由来。平家が赤旗、源氏が白旗を用いたのがルーツで、ジェンダーによる分類ではないのだ。

 

「薬師丸さん以外では、私も娘もSnow Manのファンです。去年の『紅白』初出場を楽しみにしていましたが、(メンバーの新型コロナ感染で)出られなかったので、今回、大いに注目しています」

 

( 週刊FLASH 2021年12月28日号 )

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