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もう対話は無理!?防衛省が「金正恩は聞く耳を持たず」と分析社会・政治 2017.02.23

『防衛省の内部文書』

『防衛省の内部文書』

 

 マレーシアで金正男氏が暗殺されてから1週間たった。人目につく空港で暗殺したこともあり、「金正恩の暴走は止まらない」といった議論がわき起こっている。

 

 金正恩といえば、安倍首相とトランプ大統領が会談したときにわざわざミサイルを撃ったり、幹部を大量に粛清したりと、その行動は「幼児性」にあふれていると見なされる。

 

 だが、実は行動に一貫性があり、「有言実行型」の指導者として論理的に行動している、との分析を日本の防衛省が極秘裏におこなっていたことがわかった。
 いったいどういうことか。

 

 防衛省・自衛隊には「防衛研究所」というシンクタンク(研究機関)がある。そこでおこなわれた研究が「金正恩の国家安全保障戦略・軍事政策の認知構造:2012年~2015年の検証と将来展望」である。2015年にまとめられた報告書を軍事問題研究会が情報公開請求し、その内容が明らかになった。

 

 この研究は、金正恩がどのような「認知構造」を持っているのかを、32冊の著作から分析したものだ。

 

 たとえば「AをすればBになる」「AはBを増大させる」などの言葉が多ければ、その政策の実現に対して強い意志があることがわかる。逆に「AはBを損ねる」「BはAに毒されている」などの言葉が多ければ、実現はあまり願っていないことになる。

 

 分析の結果、金正恩の発言は

 

(1)まず戦略目標やスローガンを提示
(2)次に個別目標を提示
(3)目標達成の手段として政策を提示
(4)政策実行のための具体的な指示

 

 という形を取ることがきわめて多く、論理的な体系が一貫しているという。

 

 たとえば金正恩が金正日の後継者として初めて公開の場でおこなった演説(2012年4月15日)では、まず「革命の100年の大計」とスローガンを出し、そのための個別目標として「一にも二にも三にも軍隊を強化」と発言。軍隊を強化するため「人民軍を党に従属」「最高司令官への“戦友”視」などをあげている。

 

 こうした分析から得られた結論は単純だった。
 金正恩の「認知構造」は極めて強固で、目標が明確でその実現には意欲的、有言実行するというものだ。

 

 つまり、現在の基本政策である「並進路線」(経済発展と核兵器開発の同時進行)の下で、対米対決の姿勢を維持しながら軍事力を強化する行動に、なんらのブレもないのだ。

 

 この性格を考えれば、5年前から金正男暗殺を言い続け、ようやく実現させたことにも姿勢の一貫性が感じられる。

 

 現在、日本は北朝鮮に対し「抑止と対話」という基本方針を打ち出しているが、少なくとも金正恩に対して「対話」はほとんど意味がない可能性も報告書には書かれている。日本も「対話」以外の手段を考える時期なのかもしれない。

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