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小池都知事、オミクロン株拡大を「首都直下地震相当」と評すも「煽りすぎ」と物議呼ぶ
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.01.13 17:05 最終更新日:2022.01.13 17:07
新型コロナの感染が拡大している。1月11日、小池百合子都知事は、変異株「オミクロン株」による感染が急拡大した場合の影響について、「多くの事業や社会活動の停止という状況が危惧され、もうこれは、首都直下地震相当のものだという認識」と発言したが、この表現が物議を呼んでいる。
小池都知事の発言が報じられると、ネット上には違和感を持ったとの声が続々と寄せられた。
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《9割以上が無症状・軽症なのに煽りすぎじゃない?》
《地震とは違う。地震では一気に人が死に、電気、ガス、水道、通信・交通網が断たれ、住む所も働く所も失ってしまう》
《危機感を出すのは良いけど、首都直下地震が起きたらこんなもんで済むと思ってるのか? という疑問は拭えない》
《もし本気で言ってるなら、首都直下型地震に対する危機感が無さすぎ》
11日の岸田首相の会見によれば、オミクロン株は「感染力は高いが多くは軽症・無症状であり、重症化率は低い可能性が高い」という。首相は続けて、「過度に恐れることなく、マスク着用、手洗い、3密の回避、アルコール消毒の徹底など、冷静な対応をお願い致します」と呼びかけた。しかし、小池都知事の発言はこれと逆行するかのようだ。
「発言からは小池都知事の強い危機感が伺えますが、地震と感染拡大を同列に語るのは、さすがにズレていると言わざるを得ないでしょう。
仮に首都直下型地震が起きた場合、電気・ガス・水道などのインフラは物理的に破壊され、想定死者数2万3000人、全壊・焼失家屋は61万棟、被害額は95兆円にのぼるとされます。単純に比較できるものではありませんし、話が大きすぎてピンとこない。
小池都知事は、9日にも、オミクロン株の感染拡大を『超音速の「極」をつけてもいいくらいの急速な拡大だ』と評した迷言を残しています。
インパクトのある言葉を残そうとしているのかもしれませんが、どこかパフォーマンスじみた印象を受けてしまいます」(政治ジャーナリスト)
13日には、東京都の感染者数が3124人となった。いま必要なのは、パフォーマンスではなく、感染拡大を食い止める有効な対策だろう。
( SmartFLASH )