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橋下徹氏 “維新の顔”露見でテレビ出演に黄信号…「ヒトラー」に例えた著名人は菅氏で6人め

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.01.31 18:00 最終更新日:2022.01.31 18:00

橋下徹氏 “維新の顔”露見でテレビ出演に黄信号…「ヒトラー」に例えた著名人は菅氏で6人め

 

 いまだに尾を引いている菅直人氏の“ヒトラー発言”。

 

 発端は、1月21日に立憲民主党の最高顧問を務める菅氏が、橋下徹氏の名前を挙げたうえで、維新の会について《主張は別として弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす》とツイートしたこと。

 

 これに激高したのが、吉村洋文大阪府知事や松井一郎代表など維新の会の面々。26日には、藤田文武幹事長が立憲民主党の泉健太代表宛ての抗議文を提出した。

 

 

 抗議文では「まったく事実に基づかない妄言であり、誹謗中傷を超えた侮辱と断じざるを得ない。国会議員としてはもとより、人として到底許されるものではない」などとして、1月末までのツイート撤回と、立憲民主党および菅氏へ謝罪を求めている。

 

 一方の菅元首相は抗議に取り合う様子は見せず、《(維新の会に)低所得者層の人達が共鳴し、支持を広げたとの分析が有力》とツイートするなど、対決姿勢を崩さぬ構えだ。

 

 立憲民主党の泉健太代表は28日の記者会見で、「党として今、関与することは考えていない」と述べた。これを受け、自民党の世耕弘成参院幹事長は会見で、立民に対して「党としてもしっかり対応されるべきではないか」と指摘。政界を巻き込む“大喧嘩”の様相を呈している。

 

「しかし、橋下さんがヒトラーにたとえられたのは、これが初めてではありません。菅氏のツイートに対して橋下さんは、《ヒットラーへ重ね合わす批判は国際的にはご法度。こういうことを平気でやるのは京都大学の藤井聡氏のような非常識な学者》と反論していますが、毎度毎度そのような反論をおこなっていたわけではない。

 

 橋下さん自身2012年、民主党政権が公約になかった消費税増税を目指していることに対して、『ヒトラーの全権委任法以上だ』と批判した過去も。この件について、“ブーメラン”や“ダブルスタンダード”という指摘が後を絶ちません」(政治部記者)

 

 藤井氏のほか、橋下氏がヒトラーにたとえられた例を見ていこう。

 

 2012年3月当時、自民党の谷垣禎一総裁は、大阪市長だった橋下氏率いる「大阪維新の会」の国政進出に期待が高まっていた状況について、戦前に日本軍部やヒトラー、ムソリーニが台頭した際を想起させるとの観点から警鐘を鳴らしている。

 

 “ナベツネ”こと、渡邉恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役兼主筆もその一人。「文藝春秋」2012年4月号に寄稿した文章では、「選挙では国民に大きな方向性を示して訴える。ある種の白紙委任なんですよ」という橋下氏の発言について、〈私が想起するのは、アドルフ・ヒトラーである〉と指摘した。

 

 日本を代表する評論家である故・西部邁さんも「週刊新潮」2012年9月27日号にて、《「政治家と弁護士は嘘をついてなんぼのもん」とみずから宣う橋下徹なる人物は、ヒットラーもそうであったように、マスの代表者となりうる逸材である。》と述べている。

 

 そして、石原慎太郎氏だ。石原氏は2014年の政界引退会見において「将来の総理候補」として橋下氏の名前を挙げ、「あんなに演説のうまい人は見たことない」「彼の演説のうまさ、迫力っていうのは若いときのヒトラーですよ」と発言。橋下氏は菅氏を含め、これまで少なくとも6人もの著名人にヒトラーにたとえられているのだ。

 

 そんな橋下氏には、“別の問題”が上がっている……。

 

「橋下氏は、元旦に『東野&吉田のほっとけない人』(MBS)に出演。同番組には、日本維新の会の松井代表と副代表の吉村知事、創設者の橋下氏ら維新の幹部が揃って出演しました。

 

 この3ショットが、放送法で定める『政治的公平性』を欠いているのではないかと批判が寄せられ、MBSの虫明洋一社長は専務を筆頭とする検証チームを発足したことを発表しました」(前出・政治部記者)

 

 この件について、橋下氏は27日、『プライムニュース』(BSフジ)で、「僕ゲストで行っただけなのにね」と反論している。

 

「しかし松井代表や吉村知事は、今回の菅氏のツイートについて、テレビやSNSを通じて強い抗議を示している。テレビ局にとって、橋下氏は実質的に“維新の人”に映ったのかもしれません。

 

 橋下氏がテレビのコメンテーターとして公共の電波を使って出演するのは、特定の政党の関係者でないことが大前提。テレビ局は視聴者からの指摘を恐れて、“維新の橋下さん”の起用に二の足を踏むことになりかねない」(同前)

 

 橋下氏が政界を引退してから約7年ーーテレビ出演に黄信号が灯っているが、いまだに“ニュースな人”であることに変わりはない。

 

( SmartFLASH )

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