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だからゲーマーはダメだと言われる…「170cm以下は人権ない」発言、過去には暴言で配信やめた女性も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.02.18 06:00 最終更新日:2022.02.18 06:00
人気プロゲーマー・たぬかな選手の「人権ない」発言をめぐり、プロゲーミングチーム「CYCLOPS athlete gaming」を運営するブロードメディアeスポーツは、2月17日、「鉄拳」プロプレーヤーのたぬかな選手との契約を解除したと発表した。
たぬかな選手は、15日に配信プラットフォーム「mildom」での配信中、「170(センチ)ないと、正直、人権ないんで。170センチない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら生きていってください」などど発言。発言をネット上で批判されると、「ホンマちっちゃい男に人権あるわけないだろ、お前」と火に油を注いだ。
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16日には所属チームが公式サイトで謝罪。同日、たぬかな選手を後援するレッドブル社も、公式サイトから同選手の紹介ページを削除した。
「もともと思ったことをすぐに言ってしまう性格で知られていましたが、“格闘ゲーマーなんてそんなもん” と思っていた人も多いと思います」
そう語るのは、たぬかな選手のことを知るゲーム誌ライターだ。「人権がない」という言葉も、ゲーマーたちの間ではよく使われる言葉だという。
「“弱いキャラ” を表すときに、『このキャラには人権がない=戦えない』という表現をする人もいるんです」(同前)
格闘ゲームのコミュニティでは、ゲームセンターにおいて、たびたび配慮に欠けた発言や罵声が飛んでいる印象が強かったという。
「その場でケンカになってしまうのもザラです。そのひどさは近年、ネットの世界にまで広がりました。とある女性配信者が、暴言コメントに耐えられず、配信活動をやめてしまったこともあります。
ゲームセンターに足を運ぶ人たちのなかには、“だからゲーマーはダメだ” と思っている人たちも多かったと思います。
しかし、有名企業のスポンサードを受けているプロゲーマーたちは、初心者に講習したり、自分が専門とするゲーム以外の作品の配信をしたり、イメージ向上に努めていたんです」
少しでもクリーンな環境にしていきたい……格闘ゲームのプロゲーマーたちは、みなその自負があったとも語る。
「その矢先にこんなことが起こってしまった。格闘ゲーム業界のみならず、eスポーツ全体に大打撃だと思います」(同前)
所属事務所との契約が解除となったたぬかな選手。本誌がレッドブルに問い合わせたところ、こちらも「契約は現在終了しております」との返答が。
自らの仕事だけでなく、先人たちの努力さえも無にしてしまったたぬかな選手。YouTubeアカウントは削除されているが、今後の発言に注目が集まっている。
( SmartFLASH )