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トランプ大統領が「ノーベル平和賞候補」摩訶不思議な舞台裏

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.03.19 06:00 最終更新日:2017.03.19 06:00

トランプ大統領が「ノーベル平和賞候補」摩訶不思議な舞台裏

『ホワイトハウス公式サイトより』

 

 早くも2017年のノーベル賞候補のノミネートが話題を呼んでいる。なかでも一番の話題は、アメリカトランプ大統領が平和賞の候補に挙がっているというものだ。

 

「アメリカ・ファースト」で他国民の入国には厳しい態度を取っているのも関わらず、どうしてこのような人選が行われるのだろう。意外と知られていないノーベル賞選考の舞台裏を探ってみた。

 

 ノーベル物理学賞、化学賞、経済学賞の選考はスウェーデン王立科学アカデミーが担っている。医学生理学はスウェーデンのカロリンスカ研究所、文学賞はスウェーデンアカデミーが担当だ。

 

 ところが平和賞だけはスウェーデンではなく、ノルウェー人5人が委員を務めるノルウェー・ノーベル委員会が選考し、発表もノルウェーで行われている。

 

 中立性を持つため、委員会のメンバーはノルウェー国籍である必要はないが、今までノルウェー人以外が選考委員に選ばれたことはない。

 

 なぜ平和賞だけがノルウェーなのかには諸説あり、「創設の遺言を残したアルフレッド・ノーベルが、スウェーデンに併合されていたノルウェーに配慮した」説や「ノルウェーが国際紛争の平和的解決に貢献した」説などがあげられている。

 

 ノルウェー・ノーベル委員会は、中立で政治的な影響を受けないという立場を取っているが、2009年に受賞したアメリカのオバマ前大統領は、実績を出す前に受賞しているため、世界中から疑問の声が上がった。

 

 そして2017年のノーベル平和賞候補となったトランプ大統領だが、実は2016年にも候補者のひとりとして名を連ねているといわれている。

 

 通常、ノーベル賞の候補者は研究者や過去の受賞者たちからの推薦状を得て、その膨大な数のなかから、各部門の担当者が絞り込んでいく。すべては秘密裏に行われるが、受賞50年後に選考過程が公表されることとなっている。

 

 ただし、推薦者が自身の推薦した候補者の名前を公表することは許されている。トランプ大統領を推薦したのが誰かは公表されていない。ちなみに、推薦理由は「力のイデオロギーによる平和」だが――。はたして、2017年のノーベル平和賞の行方は。

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