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ロシア、日本を非友好国に指定…借金はルーブルで返済に「踏み倒しかよ」の声

社会・政治 投稿日:2022.03.08 20:32FLASH編集部

ロシア、日本を非友好国に指定…借金はルーブルで返済に「踏み倒しかよ」の声

アエロフロートの乗務員らに囲まれるプーチン大統領(3月5日、写真:AFP/アフロ)

 

 ウクライナ侵攻を続けるロシア軍。3月7日には3度めとなる停戦交渉がおこなわれたが、合意には至っていない。そんななか、ロシア政府は対ロシア制裁に踏み切った国・地域を対象にした「非友好国リスト」を公開した。「非友好国リスト」には、日本のほか、アメリカ、イギリス、EU加盟国など、48の国と地域が含まれている。

 

「対ロ制裁として『SWIFT』(銀行間の国際決済システム)からロシアを排除する欧米の動きに、日本は同調しています。日本政府もロシアに対する制裁として、プーチン大統領ら6人の政府関係者の資産を凍結しました。

 

 

 8日には追加制裁を決定し、新たに20人の政府関係者の資産を凍結する見込みです。そのほか、石油の生産設備の輸出も制限されます」(国際ジャーナリスト)

 

 今回の発表について、松野博一官房長官は「ロシアが日本を非友好国とし、日本の国民や企業に不利益が及ぶ可能性のある措置を公表したことは遺憾であり、抗議しました」と語っている。

 

 では、「非友好国リスト」に追加されたことによってもたらされる “不利益” とはいったいなにか? 前出の国際ジャーナリストは、こう説明する。

 

「『非友好国』に対し、ロシア政府やロシア企業が背負っている債務(借金)を、1カ月あたりおよそ800万円以上ならロシアの通貨ルーブルで支払うことが認められました。

 

 国際社会からの経済制裁により、ルーブルは大幅な値下がりを続けています。7日には、1ドル=150ルーブルの値がつきました。ウクライナ侵攻が始まる前は1ドル=75ルーブル前後だったため、およそ50%の落ち込みです。

 

 今回の措置には、“債務不履行” を避ける狙いもあると考えられますが、価値の下がったルーブルで支払われたところで、債権者側にはなんのメリットもありません。ロシア側しか得をしない、一方的な措置なのです」

 

 ロシアの突然の決定に対し、ネット上には厳しい声が集まる。

 

《ロシア、ルーブル返済で借金踏み倒しか…?もうそれしか手はないか…》

 

《ルーブルでの支払いを可能とするって何?ロシアが一方的に決められるなんて法はないやろ。無理を通せば今以上に完全に孤立するんじゃないか?》

 

《使ったちり紙よりも価値のない紙切れで返済されても困るわな》

 

 国際社会のルールを無視し、暴走を続けるロシア。世界からの孤立は深まるばかりだ。

 

( SmartFLASH )

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