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「暴行動画流出」の秀岳館高校 謝罪動画は監督が主導…大人たちの“嘘”に「卑劣な行為」と猛批判

社会・政治 投稿日:2022.05.05 16:17FLASH編集部

「暴行動画流出」の秀岳館高校 謝罪動画は監督が主導…大人たちの“嘘”に「卑劣な行為」と猛批判

写真・AC

 

 いまだに波紋を呼んでいる、私立秀岳館高校(熊本県八代市)サッカー部の、30代男性コーチによる暴行動画の流出問題。学校側は5月5日、初めて記者会見を開いた。

 

 会見には、中川靜也校長や段原一詞サッカー部監督を含む5人が出席。中川校長は、「絶対あってはならないことを起こしてしまい、深く深く、お詫び申し上げます」などと謝罪した。

 

 

「ことの発端は4月20日。サッカー部の寮内で、部員が30代の男性コーチから殴る、蹴るの暴行を受けている動画が拡散しているという、匿名の連絡が学校にありました。その後、県警がコーチや部員などから話を聞くなどして調査、4月25日付でコーチを書類送検しています」(全国紙記者)

 

 4月22日、選手11人はサッカー部公式ツイッターに、経緯を説明するための動画を投稿。これは“部員主導”のもと撮られたといわれていたが……。

 

「5月4日に開かれた保護者への説明会で、動画には監督が関わっていたことが明らかになったといいます。

 

 5日の会見では、生徒へのアンケートで、過去2年間でサッカー部の監督やコーチなど職員から生徒への暴力が25件確認され、うち24件は30代コーチが加害者だったことも発表されました。それだけ、暴力が常態化していたということです」(前出・全国紙記者)

 

 会見によれば、段原監督は「悪いことをしているんじゃないから、マスクを外して、名乗ったほうがいい」など、謝罪動画についてアドバイスしたという。ネット上では段原監督の一連の行動に批判が集まっている。

 

《監督が主導する形で生徒に謝罪動画を作らせたことは、なんと卑劣な行為か。こんな事をした監督には、子供を指導する職業には就かせないでほしい。》

 

《生徒に責任転嫁して自己保身と歪んだ正当性を訴える監督と、それを今まで擁護してきた学校側。こっちからすると『あり得ない対応を良しとしてきた学校側』という認識でして》

 

《どのツラ下げてテレビとかに出てたんだろう。どうせまだ自分が一番の被害者とか思ってんだろな》

 

 段原監督は4月25日、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)に生出演し、騒動を謝罪している。「このことに対する責任は我々、大人にあります。ただ、子供たちが進むためにはコーチの力が必要なんです」と声を詰まらせていた。

 

「しかし一方で、暴力動画を拡散させたとされる部員2人を加害者扱いし、『完全な被害者はたぶん俺だけ』と、強い口調で責める監督の音声がツイッターに投稿されました。

 

 学校は、この音声についても、同監督の不適切発言だったことを認め謝罪していますが、ネット上で《教育者として失格》という声が上がるのは、自然なことといえるでしょう」(前出・全国紙記者)

 

 教育者であるはずの大人による暴力事件と、それにまつわる嘘……。生徒たちは誰を信じて部活動を続ければよいのだろうか。

 

( SmartFLASH )

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