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小倉美咲ちゃん事件 地元民も知らない「人骨発見者X」の素性… 警察犬が止まる「匂いの消えた橋」の新証言も

社会・政治 投稿日:2022.05.10 06:00FLASH編集部

小倉美咲ちゃん事件 地元民も知らない「人骨発見者X」の素性… 警察犬が止まる「匂いの消えた橋」の新証言も

とも子さんは、美咲ちゃんについて公式サイトを通じ情報を求めている(写真・共同通信)

 

「しばらく放心状態で涙が止まりませんでしたが、私は絶対に諦めません」

 

 苦しい胸中をそう明かすのは、小倉美咲ちゃん(9)の母・とも子さん(39)だ。当時小学1年生の美咲ちゃんが、家族で訪れていた山梨県道志村のキャンプ場から行方不明になったのは2019年9月。とも子さんが目を離したわずか15分間での出来事だった。事件直後から16日間で延べ約1600人の捜査員に加え、全国からボランティアが結集し、美咲ちゃんの捜索を続けたが、行方を追う手掛かりさえも発見できなかった。

 

 

 それから約3年ーー。4月23日、美咲ちゃん捜索のボランティアにやってきた40代男性X氏が、キャンプ場から600m離れた山中で骨のようなものを発見し、撮影。25日に警察に通報し、人骨と判明したのだ。

 

「子供の頭蓋骨の一部とみられ、現在警察が鑑定を進めています。さらに骨の発見場所付近を捜索したところ、新たに肩甲骨と思しき人骨や、当時美咲ちゃんが着用していたのと同じ種類の運動靴や衣類が発見されました。人為的に埋められた形跡はありません」(警察担当記者)

 

 人骨の発見には、メディアに一切登場しない父・雅さんも衝撃を受けている。事件現場の近隣住民が語る。

 

「美咲ちゃんが行方不明になったあの日、目を真っ赤に泣き腫らしながら近所を訪ね歩いていました。雅さんは仕事の都合で、顔を出さないことにしているんです。今回、人骨が発見されてからも、とも子さんとは別に何度か長女を連れて来ていましたよ。憔悴しきった様子で、声をかけられませんでした。あまりに不憫です」

 

 人骨の発見に別の意味で衝撃を受けているのは、地元住民や長年美咲ちゃん捜索に携わってきたボランティアたちだ。事件直後から捜索を手伝ってきた70代の地元住民が語る。

 

「骨が見つかった場所は、事件直後に駆けつけた陸上自衛官たちとともに、2メートル間隔で列を作り、何度も往復して探した場所です。当時、私たちが見逃していたとは思えませんよ。なぜ今ごろになって突然見つかったのか」

 

 別のボランティア男性も、しきりに不思議がる。

 

「事件直後は数百人のボランティアがいましたが、近ごろ定期的にここに来ていたのは数人だけ。当然顔見知りになるし、横の繋がりも生まれます。でも、骨を発見したという男性は仲間内で誰も知らないんです。私たちも発見した状況を知りたいと思ってXさんを探しているんですよ」

 

 キャンプ場のオーナーも、X氏を見たことがないという。

 

「うちは捜索のボランティアに来た方には、受付を通さずに駐車場を自由に貸しているんです。なので、私もX氏を直接見ていません。GWにはキャンプのお客さんを含め、たくさんの方が来場しましたが、23日となるとその前ですからね。たまたま発見したとしたらすごいですよ」

 

 人骨が発見された場所は、キャンプ場付近を流れる川を越え、険しい登山道を上る必要がある。この山道は、長年ここで暮らす地元住民ですら存在を知らなかったものだ。

 

「大人でも躊躇するぐらい険しい道です。いくら道に迷ったとしても、子供の足で辿り着けるような場所ではありません」(別の地元住民)

 

 謎は深まるばかりーー。だが、失踪直後の美咲ちゃん捜索に関する新証言を入手した。当時、捜索に参加していたという60代男性が語る。

 

「警察犬も捜査に投入されて、美咲ちゃんの匂いを追っていたんだ。キャンプ場内では美咲ちゃんの足取りを迷わず追えるのに、付近にある橋の手前で、立ち止まってしまったんだ。何度追わせても、同じ場所で止まってしまう。匂いが消えているということは、そこで何かあったのか……」

 

 人骨は誰のもので、なぜ今発見されたのかーー。真相究明が待たれる。

 

( 週刊FLASH 2022年5月24日号 )

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