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岸田文雄首相 安倍派のパーティに出席するも安倍元首相は岸田派パーティに出席せず…垣間見える「2人の微妙な距離感」

社会・政治 投稿日:2022.05.19 18:25FLASH編集部

岸田文雄首相 安倍派のパーティに出席するも安倍元首相は岸田派パーティに出席せず…垣間見える「2人の微妙な距離感」

安倍派パーティでスピーチした岸田首相に安倍元首相は「グータッチ」。その逆は見られなかった

 

 5月17日、自民党最大派閥である安倍派(清和会)のパーティが開催された。ゲストとして登壇した茂木敏充自民党幹事長が、「まるで党大会のようだ」と持ち上げるほどの大盛況だった。

 

「森喜朗元首相、細田博之衆議院議長が登壇したときは、失言しないかとひやひやしましたが(笑)、ひっきりなしに大物ゲストが登壇。安倍会長は、ゲストがスピーチを終えると、その都度、壇上に上がり、グータッチでねぎらっていました。来賓の岸田文雄首相は、『清和会においては、安倍会長以外にも3人の首相経験者が、まだお元気で活躍をしておられます。この辺りも、また清和会のすごみなのではないかと思っています。この辺りに、清和会と宏池会の戦闘能力の違いが表れているのではないかと感じております』と、長々と安倍会長を持ち上げていました。ちょっと気を使いすぎではないか、と感じましたね」(パーティ出席者)

 

 

 そして翌日の5月18日、自民党6派閥の最後を飾り、総裁派閥の岸田派(宏池会)がパーティを開催した。安倍派と岸田派、両方のパーティに出席した人物が語る。

 

「岸田派は総裁派閥のパーティですが、安倍派のパーティにくらべスカスカな印象。報道陣も安倍派のほうが多かったです。麻生太郎自民党副総裁、茂木幹事長が出席するなか、安倍元首相が参加していないのが気になりましたね」

 

 岸田首相は、4月14日の麻生派、4月16日の茂木派のパーティに出席している。2人の出席はその「お返し」の意味もあるのだろう。だが、岸田首相が安倍派のパーティにも参加したのに対し、岸田派パーティに安倍元首相の姿はなかった。政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。

 

「安倍元首相は、“あえて”出なかったのでは。現在の主流派は『麻生・岸田・茂木』の三派。安倍元首相は、表面上は岸田首相に協力する姿勢を見せていますが、両者の関係は微妙。今回、岸田派のパーティに安倍氏が参加しなかったのは、2人の微妙な距離感を象徴しているといえます。参院選を無事に乗り切れば、岸田首相は『安倍離れ』に動く可能性もあります。岸田首相に『俺をないがしろにすると、どうなるかわからんぞ』というサインを出しているともいえます」

 

 パーティ出席者は、安倍派2800人、岸田派2850人と、ほぼ変わらず。これではどちらが総裁派閥かわからない。華やかに見えるパーティの裏で、微妙な政治的駆け引きが始まっている。

 

( SmartFLASH )

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