社会・政治
賛否呼ぶ “さんぽセル”…寄付先を首相からも募集する作戦に複雑な声「裏に大人が」「煽り気味で喧嘩腰」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.06.14 18:08 最終更新日:2022.06.14 18:16
ランドセルの重さを軽減するため、小学生の発想をもとに開発された「さんぽセル」。ネット上で賛否の声があふれ、物議を醸しているが、ここに来て新たな展開が起きている。
「さんぽセルとは、ランドセルの重さからくる猫背や肩こりを解消するため、背負わずにキャスターで運べる商品のことです。体感で90%軽くするとされ、栃木県日光市の小学生らがアイデアを出し、大学生らとともに開発しました。
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しかし、商品発売が報じられると、ネット上では『楽をするな』『坂道は危険』などと批判の声が殺到したんです」(全国紙記者)
開発に参画した子供たちは、大人たちの批判コメントに怒り心頭のようだ。5月30日のプレスリリースで、批判一つ一つに反論している。
たとえば、《これを開発した人、子供の事をよくわかってないですね》といった声には《いま小学5年生です。作ったときは4年生です。子どものことよくわかってなかったら、ごめんなさい》と返答。
《坂道とかでうっかり手を離したら、大惨事ですね》という声には、《2つのタイヤだけでどうやって坂道を転がすの??そんなことできないように考えてるんですよ。ちゃんと見て文句言ってよ!》と反撃している。
批判も多い一方、支持者も多いようで、現在は約3000台の予約を受け、4カ月待ち。
一方、「友達に配りまくる」ため、5月末から始めたクラウドファンディングでは、1000万円以上の支援が寄せられていると報道された。さらに、6月13日からは、さんぽセルの新たな寄付先を首相や文部科学大臣、市長、校長先生らからも募集するという。
募集ページには、こんなメッセージが記載されている。
《より多くの子供たちを通学の苦痛から解放するため、提供希望を頂いた内閣総理大臣はじめ文部科学大臣・市長・校長先生に必要分のさんぽセルを小学生たちがプレゼントします。
プレゼント希望の方は私たちを褒めてください。そしてこの行動の意味を深く考えてください。
さんぽセルを求めない校長先生・市長・文部科学大臣・内閣総理大臣のみなさまは、さんぽセル不要の時代を作って頂けるものとして、小中学生の通学の荷物の重さをいまの半分にする指導をお願いします》
さんぽセル販売側は、一貫して攻めの姿勢を崩していないが、挑発的とも取れる一連の対応には、ネット上では複雑な声も相次いでいる。
《さんぽセルはすごいいいと思うけど、なんだろう。なんで反論の一言一言が喧嘩腰なのかなー。それで損してる気がする。裏にくっついてる大人臭が。。》
《さんぽセルの一件、総理大臣巻き込もうとした時点でなんかちゃうなって感じる 政治から圧力でも受けたんでもなかろうに、煽り気味で喧嘩腰な発言はなんなんやろな》
《基本スタンスは子供達応援なんだけど、一連の騒ぎは子供達のバックに居る大人達が考えた炎上マーケティング臭くてモニョる。》
さまざまな人々の思いが交錯している “さんぽセル騒動”。今後の展開に、注目が集まっている。
( SmartFLASH )