社会・政治
安倍元首相、完治していなかった「潰瘍性大腸炎」…体調すぐれないまま遊説に出ていた
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.08 20:30 最終更新日:2022.07.08 20:36
7月8日午前11時半頃、安倍晋三元首相が銃撃され、亡くなった。67歳だった。
奈良県へ遊説に出向いていた矢先の出来事だったが、当日の安倍氏について、「体調不良を押しての遊説だった」と語るのは政治ジャーナリストの野上忠興氏。
「安倍元首相は、難病に指定されている『潰瘍性大腸炎』を17歳から患ってきた。2007年9月に首相を辞任したのも、この病気が原因でした。2020年も同様の理由で首相を辞しています。以降、回復が報じられていましたが、この持病は完治したわけではなかったのです」
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本誌は2020年8月4日発売号で、同年7月に安倍氏が “吐血” したことについても報じている。当時、おおたけ消化器内科クリニック院長・大竹真一郎医師はその吐血についてこう語ってくれている。
「潰瘍性大腸炎に合併する、胃や十二指腸の病変の可能性があります。さらにステロイド系の薬剤を内服していることで、悪化して出血したのかもしれません」
この報道が国内外を駆けめぐった直後の8月17日、安倍氏は慶應義塾大学病院に検査入院。8月28日、持病を理由に辞任を表明することとなった。その後、徐々に政治活動を本格化させたが、体調は万全ではなかったのだ。
「特に、この暑さは体によくなかった。大腸が悪いということは、水分が十分に摂れないということ。この酷暑のもとで、それはあまりにつらく、全国遊説は苦役だったと思います。
しかし、遊説に出ていたということは、弱っている姿を見せず、存在感と影響力を見せようとしていたのでしょう」
満身創痍の体のまま遊説へ――。悲劇はそんなときに起きてしまった。
( SmartFLASH )