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岸田首相「憲法改正取り組む」宣言も…ひろゆきは「岸田さんは3分の2は取りたくなかったのでは?」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.11 22:15 最終更新日:2022.07.11 22:16

岸田首相「憲法改正取り組む」宣言も…ひろゆきは「岸田さんは3分の2は取りたくなかったのでは?」

圧勝でも笑顔は控えめだった岸田首相(写真・時事通信)

 

 7月10日の参院選自民党が圧勝したことを受け、岸田首相は11日に党本部で会見。銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相を引き合いに出し、「自民党は覚悟を新たに一致結束し、日本の繁栄と安心を確保していくという使命に邁進する」と胸を張った。

 

 この勝利で、いよいよ現実味を帯びてきたのが、自民党が党是とする改憲だ。会見でも、岸田首相は「憲法改正など、安倍氏自身の手で果たせなかった難題に取り組んでいく」と明言している。

 

 

「安倍さんにとって、祖父の岸信介元首相が成しえなかった憲法改正は、まさに悲願でした。2006年に首相に就くと、改憲手続きを定めた『国民投票法』を成立させましたが、このときは1年足らずで退陣に追い込まれましたからね。

 

 しかし、今回、憲法改正に前向きな日本維新の会国民民主党などの勢力とあわせ、発議に必要な3分の2以上の議席を確保したことから、議論が進むことは間違いありません」(政治部記者)

 

 岸田首相は、開票途中の10日夜、文化放送の番組で「できるだけ早く(憲法改正)発議をし、国民投票に結びつけていく」と述べた。また、これに先立ち、ある自民党幹部も「できるだけ早く改憲発議を」と共同通信の取材に答えているが、これに斜めからの意見をぶつけたのが、実業家のひろゆき氏だ。

 

 10日夜、自身のツイッターを更新し、

 

《改憲と言っても、多くの改憲派が憲法で変えたがる部分が違うんですよね。改憲草案は安倍元首相でもまとめきれなかったので、党内支持率の低い岸田さんが作ったとしても反発を招くことに。とはいえ、改憲発議しないと責められるので、岸田さんは2/3は取りたくなかったのではないかと、、、》と書き込んだのだ。

 

 ツイッターでは、この投稿に対し、多くの返信が寄せら、

 

《『岸田さんは2/3は取りたくなかった』っていうのは面白い考察ですねw!! 案外勝ちすぎてどうしようは思ってそう(笑)》

 

《総理を始め幹部が言ってる改憲やスケジュール云々はチキンレースのような気がしています。そうでも言わないと党がまとまらないのが現下と思います》

 

 など、冷ややかな主張が目立つ形となった。

 

「安倍さんは、首相時代の2018年3月、改憲に際し(1)自衛隊の明記、(2)緊急事態条項の導入、(3)参議院の合区解消、(4)教育充実の4項目を提案しています。自民党は、これを『改憲4項目』として議論のたたき台にしているのです。

 

 岸田首相は、この『改憲4項目』の制定に際し、政調会長として奮闘しており、2021年の自民党総裁選でも改憲を前面に出していました。

 

 しかし、もともと岸田首相は改憲に慎重だったとされています。たとえば、2017年には、講演で『いまは9条改正は考えない』と発言。2020年の総裁選出馬会見でも『専守防衛、平和憲法との関係において現実的な対応ができるか議論をすすめる』と慎重な姿勢を見せていたんです。

 

 岸田首相が、本当はあまり憲法改正に興味がないとしたら、党内が紛糾することがわかりきっている改憲に触れたくないと思うのも当然でしょう」

 

 ひと口に憲法改正といっても、議員や政党によって関心のあるトピックはさまざま。今後議論が盛り上がっていくのは確かだが、「パンドラの箱」にならないよう、岸田首相には細心の注意が要求される。

 

( SmartFLASH )

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