社会・政治
フジテレビ、橋下徹氏を起用した選挙特番が大惨敗の「なぜ?」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.12 19:50 最終更新日:2022.07.12 20:03
7月10日におこなわれた参院選挙。各テレビ局で開票特番が放送されたが、その視聴率が明らかになった。
開票直前の19時58分から21時までの世帯視聴率で、トップはNHK「参院選開票速報2022」の14.4%。民放トップとなったのは日本テレビ系「zero選挙2022」の9.4%。
次いでテレビ東京系「池上彰の参院選ライブ」で7.1%。以下、テレビ朝日系「選挙ステーション」7.0%、TBS系「選挙の日2022」6.4%、フジテレビ系「Live 選挙サンデー」5.7%の順だった。
(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)
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2021年10月の衆議院総選挙のときと比較してみよう。
・NHK 17.7%→14.4%
・日本テレビ 10.8%→9.4%
・テレビ東京 7.6%→7.1%
・テレビ朝日 7.2%→7.0%
・TBS 6.2%→6.4%
・フジテレビ 7.6%→5.7%
微増したTBS以外は軒並み数字を落としているが、なかでもフジテレビは1.9%、割合にして25%も下げているのが目立つ。衆院選ではTBS、テレ朝を上回っていたが、今回は最下位に転落してしまった。
「フジテレビは宮根誠司氏と宮司愛海アナがキャスターをつとめ、ゲストに社会学者の古市憲寿氏と元大阪市長の橋下徹氏という布陣でした。
歯に衣着せぬ物言いが売りの橋下さんですから、候補者たちに鋭く迫るやり取りを期待したのでしょう。実際、れいわ新選組の山本太郎代表とのやり取りは見応えがありましたよ」(社会部記者)
番組では、橋下氏が、今後のれいわ新選組のビジョン、国債発行などについて質問。山本氏も冷静に応答していたが、ヒートアップしたのは、橋下氏が大阪市長時代、東日本大震災のがれき処理を受け入れようとした一件に話が及んだときのこと。
橋本氏は、当時、山本氏が「大阪の子供たちが大変なことになる」と大反対したことに触れ、「その後、大阪の子供たちの状況とか調べられましたか?」と質問。「大阪が調べなければダメなのでは?」と返されると、「震災がれきひとつとっても、10年後のことを読めない山本さんに日本の10年後を託すことはできない」とバッサリ。
これに対し山本氏も「ちょっと待ってください、言論のやり取りがメチャクチャになっていますよ」と反論するが、最後まで議論はかみ合わないまま。
「好き嫌いはあるにせよ、舌鋒鋭く相手に斬りこみ言い負かしていくのが橋下さんのスタイル。ただ、攻める姿勢が強すぎて議論にならないという指摘もあります。
番組でも山本さんの発言を遮って自分の主張を押し通そうとすることが何度かありました。橋下さんの押しの強すぎる姿勢が敬遠された側面もあったかもしれません」(同)
実は、銃撃されて死去した安倍晋三元首相は、フジテレビの選挙特番にだけ出演予定だったという。宮根氏も「いろんなお話をお聞きしたかったのですが、本当に残念です」と語っていたが、こうした影響も大きかったのかもしれない。
( SmartFLASH )