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猛暑過ぎ去り連日の雨「梅雨、まだ明けてないんじゃないの?」気象庁に聞いてみた
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.15 17:45 最終更新日:2022.07.15 17:46
7月15日午前、気象庁は九州北部と九州南部に、線状降水帯に関する事前情報を出した。
この事前情報が出されるのは、6月に運用が開始されてから初めてになる。九州以外も全国的に大気の状態が不安定で、局地的に激しい雨が降る天気がこのところ続いている。
関東甲信の梅雨明けが発表されたのは、6月27日。平年より22日早く、統計開始以来、もっとも早い梅雨明けとなった。同じ6月27日には九州南部も梅雨明け。6月29日までには、東北北部をのぞくすべてのエリアで梅雨明けが発表され、各地で梅雨の最短記録を更新した。
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しかし、梅雨明け後に猛暑が1週間ほど続いたものの、その後、一転して、くもりや雨の多い天候に。東京の7月の天気を調べてみると、14日までの間で雨が降ったのが9日。日照時間が6時間以上あったのは、5日のみだった。とくに、12日以降は雨が降り続き、日照時間がほぼゼロ、という日が続いている。
SNS上では
《史上最速の梅雨明けとか言われてたのに、むしろ梅雨の期間より雨降ってる》
《梅雨末期のような大雨ってニュースで言ってるけど、まさに今、梅雨末期じゃねーの?本当はまだ梅雨明けしてなかったんじゃねーの?》
《気象庁、梅雨明け宣言出すの絶対早すぎただろ》
という書き込みが、多数みられる。
これはいったいどうしたことか。気象庁で、気候に関する情報収集や発表を担当する「大気海洋部気候情報課」に聞いてみた。
「7月上旬あたりまでは、雨が少なく、日照時間も平年より長いという時期がありました。しかしこのところ、日本上空に寒気が入り込み、天気が悪い日が続いている状況です。この状況が長引くようであれば、『梅雨明けの時期の見直し』ということも、あるかもしれません」
気象庁が発表している梅雨明けは、あくまで「速報値」なのだという。最終的に梅雨明けが「○月○日ごろ」だったと確定するのは、9月になってから。そこで梅雨明けの日が変更されることもあるというわけだ。実際、2020年には四国や中国、近畿などの梅雨明け日が変更されている。また、立秋(例年8月7日前後)までに梅雨明けが判断されなければ、「梅雨明けなし」ということも。
「梅雨明けの最終的な判断、確定は9月に入ってからになります。現在はまだその作業に入っていないので、見通しは申し上げられません」(気候情報課)
あの35度以上が続いた「猛暑の1週間」以降は、実質的に「戻り梅雨」となっている日本列島。梅雨末期に多い大雨、それによる土砂災害には、とにかく要注意だ。
( SmartFLASH )