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安倍元首相銃撃の山上容疑者、知人に語っていた「家族への思い」それでも母は「旧統一教会」を批判せず
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.15 20:35 最終更新日:2022.07.19 14:13
安倍晋三元首相が銃撃され、死亡した事件で、現行犯逮捕された山上徹也容疑者。その母親が、奈良県警などの聴取に対して「息子が大変な事件を起こし、申し訳ない」と謝罪していることを、7月14日の読売新聞が報じている。
報道によると、母親は事件後、県外に住む親族のところに身を寄せ、県警などの聴取に応じているという。一方で母親は、入信している宗教団体である「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」については、批判的な発言は現段階では述べていないという。
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母親が旧統一教会に多額の献金をしたことで、家庭が崩壊したという山上容疑者。各紙の報道によると、山上容疑者の母親が旧統一教会に献金した総額は、1億円にも上るという。母親は1998年ごろ、同教団に入信し、翌年6月には土地や一戸建て住宅を売却。2002年に破産宣告を受けていたとも伝えられている。
旧統一教会は「05年から14年までの約10年間で計5000万円を母親らに返金した」と発表したが、献金の詳細については調査中とした。少なくとも、それだけの献金があったことは事実だったのだ。
「特定の宗教団体に恨みがあった」と語る山上容疑者について、本誌はある知人男性を取材している。山上容疑者に誘われて、奈良・西大寺の飲食店で食事をした男性は、山上容疑者からある悩みを打ち明けられていたという。
「これまでに3回ほど、安い居酒屋でおごってもらったことがあります。ふだん山上さんは、自分のことをほとんど話しません。
しかしその日は、『自分の家族が統一教会に関わっていて、霊感商法トラブルでバラバラになってしまった。統一教会がなければ、今も家族といたと思う』と語りはじめたのです。
続けて、『統一教会は、安倍と関わりが深い。だから、警察も捜査ができないんだ』と、あまり感情を出さない山上さんが、怒りにまかせたように話していました」
「統一教会がなければ、今も家族といた」と、家族がバラバラになってしまったことを悔恨していた山上容疑者。しかしそんな想いとは裏腹に、母親は今なお、教会への批判を口にしていないという。そこから見えてきたのは、決定的なまでに食い違う母子の姿だった。
( SmartFLASH )