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岸田首相に「顔つき変わった」の声 派閥の祖・池田勇人に学び「大宏池会実現」で長期政権目指す

社会・政治 投稿日:2022.07.15 20:50FLASH編集部

岸田首相に「顔つき変わった」の声 派閥の祖・池田勇人に学び「大宏池会実現」で長期政権目指す

「顔つきが変わった」と指摘される7月14日の会見時の岸田首相(写真・代表撮影/ロイター/アフロ)

 

 7月14日、首相官邸で記者会見をおこなった岸田文雄首相。亡くなった安倍晋三元首相の「国葬」を秋に実施することや、新型コロナウイルスへの対応、エネルギー対策、物価高対策について、1時間にわたって説明したが、その後、“ある声”がSNS上にあふれた。

 

《岸田首相、顔つきが違う。覚悟を決めた顔に見える》

 

 

《なんか岸田さん表情も話し方も変わった?覚悟を決めた感じがするのは気の所為?》

 

《検討おじさんじゃなかった。顔つきもなんか変わってる感じがした。こう言う岸田総理ならば応援する》

 

と、岸田首相に変化を感じたという声が多数、あったのだ。

 

「参院選は自民党が大勝。衆院の解散がなければ、2025年の参院選まで国政選挙はなく、岸田政権はいわゆる『黄金の3年間』を手にしたことになります。

 

 実力者の安倍さんが亡くなったことで、党内の情勢は一変し、不安定になっているのはたしかで、岸田さんとしてはここで党内の引き締めを図り、長期政権への地固めを図りたい。ここが勝負だ、という決意が、会見の顔つきにも表れたのでしょう」(政治部記者)

 

 岸田首相には以前から「大宏池会構想」を持っているといわれている。

 

「『岸田派』と呼ばれる宏池会は、党内でも最古の名門派閥。故・池田勇人元首相が創設し、これまで5人の総理を輩出してきましたが、たびたび分裂や合流を繰り返しています。

 

『麻生派』の志公会や、『谷垣グループ』と呼ばれる有隣会は、宏池会の流れをくむ派閥で、これらを再結集させることが『大宏池会構想』です。岸田さんはもちろん、麻生太郎副総裁にとっても、大宏池会は長年の悲願。2021年の首相就任以来、岸田さんは麻生さんとの距離を縮めており、構想が実現する可能性はあります」(同前)

 

 岸田首相はこれまでたびたび、目標とする政治家として、宏池会創設者であり同じ広島選出の池田勇人元首相の名を挙げている。池田政権は1960年7月から1964年11月まで、4年以上にわたる長期政権だった。

 

「岸信介内閣の退陣を受けて誕生したのが池田内閣です。後継に池田氏が決まった直後、岸氏は暴漢に襲われ、重傷を負っています。不謹慎かもしれませんが、安倍さんの後継が池田氏直系の岸田さんであること、岸氏の孫である安倍さんが銃撃されたこと、これらがどうもダブってしまうんです」(同前)

 

 また、ある政治ジャーナリストはこう分析する。

 

「安倍、菅政権の強権的な姿勢から一転して、岸田政権は『ソフト路線』です。強硬に日米安保を進めた岸の後を受けた池田政権が『低姿勢』『寛容と忍耐』路線で長期政権を担った姿に学んでいるのではないでしょうか」

 

「検討使」とも揶揄される岸田首相だが、じつはそれも戦略なのかも――。

 

( SmartFLASH )

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