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奈良県警のあきれた不祥事「実弾5発紛失ミス」で事件当日の警備調整が遅れていた!

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.16 06:00 最終更新日:2022.07.16 06:00

奈良県警のあきれた不祥事「実弾5発紛失ミス」で事件当日の警備調整が遅れていた!

7月10日朝、奈良西署から送検される山上徹也容疑者

 

 安倍晋三元首相への銃撃事件を受け、7月14日、岸田文雄首相は記者会見で、警察警備・警護について「率直に言って、警備体制に問題があったと考えている」と語った。

 

 警察庁は、警備の具体的な問題点を検証するため、チームを奈良県警に派遣。9日には、奈良県警の鬼塚友章本部長は「27年あまりの警察官生活でも、最大の悔恨。痛恨の極み。責任の重さを痛感しております」と、事件を防げなかった悔しさをにじませている。

 

 

 そんな奈良県警に時を同じくして、驚くべき不祥事があったことが報じられている。

 

 2022年1月、奈良西署は、拳銃庫で保管されていた実弾のうち、5発を「紛失した」と発表した。実弾は外部に持ち出され、犯罪に使われる可能性もあるということで、捜査が開始された。

 

 そして、紛失前に拳銃庫の点検をしていた、ある男性署員に容疑が向けられた。男性は、最初から犯人扱いのような態度で、刑事から長時間の取り調べを受け、自宅の家宅捜索までおこなわれたという。男性はその後、うつ病の診断を受け、休職することになった。

 

 しかしその後、実弾は紛失していなかったことが発覚。点検作業のミスで、紛失したと思われていただけだったことがわかったのだ。県警は7月15日、当時の奈良西署副署長ら3人を所属長訓戒処分にする、などと発表した。

 

 奈良西署といえば、まさに今回の銃撃事件が起きた、近鉄西大寺駅周辺が管轄。奈良県警本部はこの不祥事に関して、安倍元首相銃撃事件が起きた8日に、発表をおこなう予定だった。そのための対応に追われており、警護確認の最終調整が終わったのは、当日の午前中だったという。つまり、この不祥事が、ずさんな警備体制に影響を与えた可能性があるのだ。

 

 この報道を受けて、ネットでは奈良県警への批判の声が高まっている。

 

《貴様らは数も数えられないのか? マッチポンプな不祥事が遠因で安倍元首相は暗殺されたのかと思うと遣り切れない!》

 

《不祥事のせいで人手が足りませんでしたは通じないでしょ。なに不祥事のせいにしてんだか。より奈良県警の無能さ、存在意義の無さが浮き彫りになったね》

 

 奈良県警の「銃管理」に関する甘さを象徴するような不祥事に、あらためて徹底した警備態勢の検証が望まれる。

 

( SmartFLASH )

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