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部長と課長が勝手に給料水増し2300万円「これくらいもらって当然」に「すごいな」と呆れ声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.16 20:45 最終更新日:2022.07.16 20:50

部長と課長が勝手に給料水増し2300万円「これくらいもらって当然」に「すごいな」と呆れ声

会見する村長の本保建男氏(写真・共同通信)

 

 新潟県村上市と離島の粟島を結ぶ定期航路の運営を担う「粟島汽船」の元総務部長らが、2021年の3月から2022年の5月までの間に複数回にわたり給与改定通知書を偽造し、およそ2300万円以上を不正に支給させていたことがわかった。

 

 7月15日におこなわれた「粟島汽船」の会見によると、主犯格の40代の元総務部長はおよそ950万円、偽造を指示された部下で50代の元総務課長がおよそ590万円を不正に受け取り、さらに他の全職員24名に合計で約750万円を不正支給したという。

 

 

 会見で、同社の本保建男社長は、元総務部長らが「休みをとれないなかで、これくらいの額はもらっても当然ではないか」と話していたと明かしている。

 

 この言葉に、SNSでは

 

《粟島汽船の不正受給すごいね 管理職が全職員へ勝手に給料増やして振り込んだって》

 

コンプライアンスどうなってんねん…》

 

《仮にサービス残業による過剰労働が原因だったとして、それでこんな犯罪をする勇気があったのなら、普通に未払い賃金を請求してガチ闘争すれば良かったのに》

 

《粟島汽船の経営規模で年に2300万円も不正に給与支払ってたら1ヶ月で即バレる気もするんだが……》

 

 など、数多くの非難が集まった。

 

「粟島浦村が58%、ほかに新潟県や村上市も出資している『粟島汽船』は、地方公共団体が経営に加わるいわゆる『第三セクター』で、粟島浦村の村長が『粟島汽船』の社長を兼務しています。

 

 同社は、新型コロナウイルスの影響で、2020年9月期の最終損益が3億4700万円もの赤字となりました。

 

 村に提出された経営健全化方針によれば、人件費や運航コストの削減、運賃値上げ、船の貸し出しなどで対処したものの、その反動が今回の件につながってしまったということでしょう」(地方紙記者)

 

「部長の指示だった」と話している元総務課長は、不正に受け取った給与のほぼ全額を返金。元総務部長は「贅沢な旅行や飲食代に使った」として、500万円以上をいまだに返していないという。

 

 粟島汽船は2人を懲戒解雇処分とし、刑事告訴も検討している。

 

( SmartFLASH )

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