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山上容疑者に見えてきた「41歳の孤独」…家賃3.5万円1Kで負債60万円、犯行前には面識ない男性に手紙で独白
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.17 19:35 最終更新日:2022.07.17 20:13
安倍晋三元首相の銃撃事件で、殺人容疑で送検された無職・山上徹也容疑者(41)。次第に、事件直前の孤独な生活ぶりが見えてきた。
警察の取り調べに、山上容疑者は「母親が宗教団体にのめりこんで破産した。家庭をめちゃくちゃにした団体を、安倍氏が国内に広めたと思って狙った」と語っているという。
実際に、山上容疑者の母親は宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」へ総額1億円にのぼる献金をおこない、2002年に破産したと報道されている。
【関連記事:安倍元首相銃撃の山上容疑者、知人に語っていた「家族への思い」それでも母は「旧統一教会」を批判せず】
複雑な家庭環境で育った山上容疑者だが、実際の犯行に至るまで、どのような経緯があったのか。
「山上容疑者は『襲撃を決意したのは7月』と供述しています。2020年から工場の派遣社員として働いていましたが、今年2月から体調不良で休み、5月中旬には退職している。銃は2021年春頃から製造していたといいます。
山上容疑者には借金もあり、60万円の負債があったこともわかってきました。退職後は収入もなく、3万5000円ほどの1Kマンションの家賃や生活費、銃の製造費用などものしかかっていた。奈良県警は、経済的困窮が最後の引き金になった可能性もあると見ています」(政治部記者)
また、7月17日付の『読売新聞』によれば、犯行前、旧統一教会の信者の子供問題についてブログで取り上げていた男性のもとに、手紙を送っていたという。
男性は山上容疑者と面識はなかったが、手紙には旧統一教会への強い恨みと、家族の崩壊の様子が記されていた。「母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産…この経過と共に私の10代は過ぎ去りました」とつづられていたという。
安倍元首相についても、「本来の敵ではないのです」「最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません」と言及。「安倍の死がもたらす政治的意味、結果、 最早(もはや)それを考える余裕は私にはありません」と、殺害を示唆していた。手紙が男性の自宅に届いたのは、事件から5日後のことだった。犯行前に投函したとみられる。
「山上容疑者は、子供の頃に父が亡くなり、その後母親が統一教会に入信。一家破産に自宅売却と、苦しい生活を送っていたようです。
報道によれば、山上容疑者の相談相手でもあった兄は、約7年前に死去し、葬儀では『どうして兄ちゃん死んだんや』と涙を流していたといいます。安倍元首相の銃撃事件は決して許されない蛮行ですが、山上容疑者が壮絶な半生を送ってきたことは事実でしょう」(同)
ネット上では、山上容疑者の半生を知り、「相談相手がいれば」といった声もあがっている。
《山上がやったことは絶対許さんけどそれはそれとして家庭環境が可哀想すぎる 相談できる人がいればこうならなかったんだろうか…》
《相談相手もいなく、段々とね、コイツが深みに嵌って行った心境も分からなくもない気がする …》
《山上容疑者がやった事は理解は出来ても肯定は出来るものではないけど同情する点が多過ぎるな…でもこういう時に手を差し伸べたり助けれる制度が公だと思うし、政治がするべき事》
《父・兄の死と破綻した暮らし、相談できる人もいなかったんだろうな。複数な思いは増すばかりだ》
( SmartFLASH )