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山上容疑者のTwitterにつづられていた社会への不満“41歳のリアル”に「同情」の声も

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.18 20:35 最終更新日:2022.07.18 20:41

山上容疑者のTwitterにつづられていた社会への不満“41歳のリアル”に「同情」の声も

7月10日、奈良地方検察庁に送検される山上容疑者

 

 安倍晋三元首相の銃撃事件で、逮捕された山上徹也容疑者Twitterが波紋を広げている。

 

 山上容疑者は、犯行動機として「母親が特定の宗教団体にのめりこんで破産した。家庭をめちゃくちゃにした団体を、安倍氏が国内に広めたと思って狙った」といった趣旨の供述をしているという。

 

 実際に、山上容疑者の母親は宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」に総額1億円にのぼる献金をおこない、2002年に破産したと報じられている。

 

 

 山上容疑者のTwitterには、犯行へ至る生々しい投稿が残されていた。2021年1月下旬には

 

《オレが14歳の時、家族は破綻を迎えた。統一教会の本分は、家族に家族から窃盗・横領・特殊詐欺で巻き上げさせたアガリを全て上納させることだ》

 

と投稿し、旧統一教会への憎しみを語っている。

 

 だが、山上容疑者が投稿する話題は、旧統一教会や政治に関するものだけではない。コロナに困窮する若者を取り上げた記事には、

 

《言っちゃ何だがオレの10代後半から20代初期なんかこれ以下だよ。社会問題として支援が呼び掛けられる様は羨ましいとすら思う》

 

と、自身の不遇を訴え、

 

《文系学問なんか伝統芸能みたいなもの。でなければ中世カトリックか。ホントにくだらねぇ》

 

とぼやく。フェミニズムについては、

 

《フェミニストvsミソジニスト(編集部注:女性嫌悪者)に勝者なんかいないよ。どっちも原理主義者だからね。双方クソ》

 

と、投稿している。ほかにも、NHKの集金や国民年金への不満など、世の中のさまざまなものごとへの鬱憤を語っていた。こうした41歳・独身男性の“リアル”な怒りの投稿に対して、一部のネット上では、山上容疑者に同情する声が広がっている。

 

《頭はいいし、言っていることも共感できる》

 

《安倍と山上容疑者のどちらに共感するかと言われたら私は山上容疑者に共感する。境遇的に近いのも彼の方》

 

《山上さんは環境に恵まれなかっただけです。とても不幸な方》

 

《山上徹也って、自分と同じタイプの無敵の人系インキャだと思う》

 

「山上容疑者は、経済難で大学進学をあきらめ、2002年から海上自衛隊に入隊しました。2020年からは、工場の派遣社員として働いていましたが、5月中旬には退職しています。さらに60万円の借金も抱えており、3万5000円ほどの1Kマンションでひとり暮らし。ファイナンシャル・プランナーなど複数の資格を持っていたという話もありますが、それらが自身のキャリアに生かされた形跡もありません。不遇な家庭環境と、その後の貧困。彼と似たような苦境に立たされている方は、大勢いるはずです」(社会部記者)

 

 もちろん、山上容疑者のおこなったことは、決して許されることではない。しかし、自力ではどうにもならない境遇について、引き金を引かなくても“苦しみの声”を拾い上げる社会が、強く望まれる。

 

( SmartFLASH )

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