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日本維新の会「旧統一教会と関係があった13議員公表」に「スタートとしては良かった」の声…ひろゆきも「反省するのは大事」と評価
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.08.03 15:12 最終更新日:2022.08.03 15:19
8月2日、日本維新の会は旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関わりについての調査結果をまとめた。衆・参の所属議員62人を対象に自己申告による調査をおこない、13人が旧統一教会と関りがあったことを公表した。(接点があった国会議員は文末に掲載)
藤田文武幹事長は、自身もイベントに出席したことを認めたうえでこう述べた。
「意図せずに広告塔のように扱われていたということについては、ちゃんと受け止め、今後悪い影響が国民に出ないように線決めをして、実行していくのが大事。一方で、一律に宗教法人すべてと距離を置くことを禁止することは適切ではないと思います。党としてトラブル団体との距離のとりかたを整理したい」
議員による自己申告とはいえ、関係があった13名の議員名を公表したことに、ネット上では評価する声があがっている。
《まずは統一教会と接点があった議員リストを公表したのはスタートとしては良いと思う。これで自民党や立憲民主党など他党もリストアップはできることが示された》
《まずは党内調査したことは維新は他党とは違うな、と評価する。あとはこの接点があった議員たちは統一教会とどの程度の関係だったのか、どうやって接点を持ったのかを公表し、今後は統一教会との関係をどうしていくのかを表明してほしい》
実業家のひろゆき氏も自身のTwitterでこう評価している。
《党として、公式に統一教会との接点のある議員を公表して反省するのは大事。ここで誉めないと他の党は「隠蔽した方が得」という意見が強くなります》
これに対して、後ろ向きな姿勢が浮き彫りとなっているのが自民党だ。同じく8月2日、自民党の茂木敏充幹事長は、同党議員と旧統一教会との関係について、各議員の自発的な説明に委ねる方針を示した。
「党として組織的な関係がないことを、関係部門に改めて確認するよう指示した結果、これまで一切の関係を持っていないことが確認できた。
党の会合に招待したこともなく、『友好団体』など党と関係のある団体のリストに、旧統一教会だけでなく関連団体の記載もなかった。
個々人の活動は、それぞれの議員が適切に説明をおこなっていくべきだと考える。党所属議員にはていねいな説明をおこなうよう促していきたい」
同日、日本維新の会の松井一郎代表は、自民党を痛烈に批判した。
「問題がないと言っている自民党こそ大問題だ。旧統一教会が常識から逸脱した寄付を集めていたことははっきりしており、そうしたトラブルを抱えた団体の広告塔的役割を、自民党が果たしてきたのは明らかだ。自民党は党として必要な調査をし、こうした団体とはつきあいを控えるよう方針をしっかり出すべきだ」
本誌が報じた「旧統一教会と関わりがあった現職国会議員101人」リストでも、9割が自民党の議員だった。調査に後ろ向きなままでは、旧統一教会との関係に疑念が深まるだけだろう。
【日本維新の会、旧統一教会との関係者リスト】
○馬場伸幸共同代表
世界平和女性連合イベント出席
世界日報の取材対応
○藤田文武幹事長
世界平和女性連合イベント出席
○足立康史国会議員団政調会長
世界戦略総合研究所の定例会講演
○伊東信久衆議院議員
世界平和女性連合イベント出席 祝電
○小野泰輔衆議院議員
熊本県ピースロード実行委員会主催「PEACE ROAD 2022 in KUMAMOTO」実行委員の名義貸し
○中司宏衆議院議員
世界平和女性連合イベント出席
○沢田良衆議院議員
さいたま南家庭教会挨拶訪問、意見交換
○高橋英明衆議院議員
支援者のなかに関係者が1名存在したことが判明
○吉田豊史衆議院議員
世界平和連合イベント出席
○室井邦彦参議院幹事長
関係団体の集会・イベント出席
○高木佳保里幹事長代理
世界平和女性連合イベント出席
○柴田巧参議院議員
富山県平和大使協議会主催「富山オープンカレッジ」祝電・講演
○青島健太参議院議員
集会に挨拶訪問、意見交換
( SmartFLASH )