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逮捕された美人市議の「国政3連敗」野田元首相、鈴木宗男氏、小池百合子氏の「刺客」となるも役立たず
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.08.03 22:20 最終更新日:2022.08.03 22:20
8月1日、大阪府寝屋川市の市議・吉羽美華容疑者ら(42)5人が、福岡県警に逮捕された。コロナ禍で収益が減り、公的融資を受けた福祉・医療関係施設から「手数料」を詐取した疑いが持たれている。被害総額は10数億円にのぼると見られる。
“美人すぎる市議” と騒がれたこともある吉羽容疑者だが、今回逮捕された共犯メンバーと内紛状態になり、別のグループで詐取行為を繰り返していたとも報じられている。
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吉羽容疑者は26歳だった2007年、当時の民主党から同市議選で初当選し、現在は無所属で3期め。その間、国政に3度挑戦したが、いずれも落選した。全国紙の政治部記者によると、「もともと国政志向が強かった」という。
ここで、吉羽容疑者の国政 “3連敗史” を紹介しよう。
初挑戦は2012年の衆院選で、大阪1区で民主党から出馬。同党から離党した対立候補に対し、党代表だった野田佳彦首相が吉羽容疑者を「刺客」として擁立したのだ。結果は最下位。
直後に『AERA』(2012年12月31日-2013年1月7日号)のインタビューを受け、「とても晴れやかな気分」と答えている。そして、次の挑戦を匂わせる言葉を語った。
「若者の声が届かない選挙だった。私たちにもっと力があれば、そうはならなかったかもしれない。『ごめんなさい』という気持ちです。でも今回、難しい選挙とわかっていても立候補できたことで、スタート地点に立てた意義は大きいと思う」
有言実行と言えるだろう。早くも翌2013年の参院選で、大阪選挙区から鈴木宗男氏が代表を務める「新党大地」から出馬。応援演説には宗男氏の長女で衆院議員の貴子氏もかけつけた。
選挙戦では『週刊文春』(2013年7月25日号)の取材に応じ、「暑さ対策は選挙カーに “ハコ乗り” して風を感じることです」と答えている。同誌は「見た目に似合わぬお行儀の悪さは、同党代表の鈴木宗男氏ゆずりか」とチクリ。結果は落選だ。
3度めの挑戦は2017年の衆院選。東京都知事の小池百合子氏が立ち上げた「希望の党」から東京24区に出馬。縁もゆかりもない土地から立候補したのは、やはり「刺客」として送り込まれたためだ。
吉羽容疑者が対峙したのは、安倍晋三元首相の側近で、自民現職の萩生田光一氏。選挙直前、2017年10月5日付の『スポーツ報知』のインタビューで、小池氏が都知事選で語った言葉を引用して、こう決意表明した。
「崖からは何度も飛び降りました。もう飛び降りる怖さもなくなってますよ」
ふたを開ければ、8万票の大差で敗れた。
野田氏、鈴木氏、小池氏と錚々たる政治家から「刺客」として立てられた吉羽容疑者。いずれも任務を果たすことはできなかったが、2019年には寝屋川市議に返り咲いている。
敗因は本人にあるのか、それとも資質を見抜けなかった党代表たちにあるのか。確実に言えるのは、吉羽容疑者は「政治家の名刺」を利用して犯罪に走るならず者だったということだ。
( SmartFLASH )