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茂木健一郎氏の「マスク心理教」発言の波紋…表現に苦言のいっぽう、賛同の声も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.08.05 19:50 最終更新日:2022.08.05 19:54
炎天下のなかでも、感染対策のためにマスクをつける風潮に「マスク真理教」と批判した脳科学者の茂木健一郎氏。Twitterでの発言だが、その言い回しが物議を醸している。
ことの発端は8月3日の、東京大学大学院総合文化研究科の池上高志教授のツイートだ。
《井の頭線で、なんか視線感じるな、と思ったら、俺が茂木健一郎なわけではなく、マスクしてないからだった。この暑さで、みんなよく文句も言わずにマスクを。》
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茂木氏は同日朝、「井の頭線に乗るときに」というタイトルでほぼ写真だけのブログを更新していたことから、茂木氏の名前が出たようだ。
このツイートに茂木氏は《あのねえ(笑)マスク真理教、もうそろそろいいよね。あほらしい。ぼくはどうでもいいことは世間に従うから、しているけれどもね。くそどうでもいいこと。でもしていない人がいても、そもそもなんの気にもしないね(笑)自分の頭で考えろ、と言いたい。》と返信。
これにはマスク着用についてのほか、《オウム真理教をもじった質の悪い揶揄》《当時の報道を知っていたものとして、真理教という言葉を用いるのは如何なものか》という声が相次いだ。
そんななか、茂木氏は8月4日に公開したYouTube動画で、物議を醸した「マスク真理教」という言葉について、投稿の真意を釈明する。
「一部勘違いされてる人がいて。マスクをしている人を揶揄したり、批判したりしてるっていうことではまったくなくて。マスクをするっていうのは、その人の自由ですから」
だが、マスクをしていない人に対して批判の目が向けられたり、着用を強制されるような風潮について「そういうことは僕はいけないと思う。それを僕は『マスク真理教』と言ってるんです」とも発言した。
ネット上では、この釈明動画にも否定的な意見が寄せられている。
《茂木氏の書いているようなコメントのせいで、マスクをしている人がばかにされているように感じることが、結果的に他人にマスクを外すことを押し付けていることになっている》
《なんか政治家みたいな釈明だなぁ。個人的には、この状況で外す方が怖いです。あとやっぱり言い回しきになる》
いっぽうで、茂木氏に対し賛同する声も。
《言わんとしていることはわかる。これだけマスクをしている人が溢れている中で、今の感染状況からすると、マスクそのものに疑問を持つ気持ちがあるよね》
《言い方に問題あるかと思いますが、気持ちは分からなくもない。この2年間の状況からみて、もうマスク疲れしてる人も多そうだね……》
マスクに関しては、ラッパーのAK-69がTwitterで《ここ日本。世界ではマスクなどどこ吹く風状態の中、マスク着用率No.1。そして感染率もNo.1》《「皆がつけているから」「つけないと周りの目が、、」など、意味を考えることもせずにそれが正しいものとして、受け入れてることに疑問を抱いている》と指摘していたことが物議を呼んだばかりだった。
厚労省は熱中症予防のため、近距離(目安は2m以内)で会話する場合を除き、屋外ではマスクをはずすよう指導している。状況に応じた判断が必要なようだ。
( SmartFLASH )