8月7日、中国外務省の華春瑩報道官が投下したツイートが、世界中から総ツッコミを浴びている。英語で投稿されたその内容は、翻訳すればこんな感じだ。
《百度(バイドゥ)の地図によれば、台北には山東餃子の店が38店舗、山西麺の店が67店舗ある。味覚はごまかせない。台湾は常に中国の一部だ。行方不明になった子は、やがて家に帰る》
【関連記事:アメリカNo.3 ペロシ議長の台湾訪問に中国が激おこ…SNSで騒がれる「第3次世界大戦」の危機】
台北のマップとともにこう説明した華報道官だが、あまりの珍説に、他のユーザーからツッコミの嵐となり、リプ欄は大喜利大会のような様相を呈している。
《北京にはいくつかの台湾料理店があり、中国は台湾の一部です》
《Google マップは、北京に複数のマクドナルドがあることを示しています。味覚はごまかせません。北京は常にアメリカのファーストフード文化の一部でした。行方不明になった子は、いずれ家に帰ります》
アメリカの元国務省報道官であるモーガン・オータガス氏もこの “大喜利” に乗っかり、華報道官のツイートをRTしたのち、《中国には8500を超える KFC があります。味覚はごまかされません。中国は常にケンタッキー州の一部です。行方不明になった子は、いずれ家に帰ります》といじる始末だ。
また、華報道官のツイートそのものに、呆れ声が多く寄せられている。
《華春瑩のツイートが総ツッコミを受けていますが、バズり狙いのツイートをした可能性も?!(…それはないか)》
《あぶねぇ その理論だと世界中中国の一部だわさw》
「2012年から報道官を務める華春瑩氏は、『戦狼外交』と呼ばれる、中国の強気な外交の担い手として知られます。優秀さは折り紙付きですが、今回の投稿はちょっと首をひねってしまいますね。この理論でいくと、どこの国でも領有権を主張できてしまう。
先日、ペロシ米下院議長が台湾を訪れたことで、中国と台湾の間に緊張が高まっています。諸外国に対する牽制の一つなのか、それともウケ狙いなのか、いまいち意図が読めません」(政治部記者)
現時点で、投稿についたリプライは6600件を超えている。華報道官が、大喜利大会を開催したかったのであれば、狙いどおりなのかもしれないが……。
( SmartFLASH )