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またも撮り鉄トラブル、通報ボタン押し「照明つけて」…SNSでは「損害賠償請求してほしい」の声
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.08.17 19:47 最終更新日:2022.08.17 19:56
ある鉄道トラブルの動画がTwitterに投稿され、話題になっている。近鉄名古屋駅の電車内で撮影されたものだという。
トラブルが発生したのは、8月12日の21時ごろ。近鉄名古屋駅のホームに停車中の電車に乗り込んだ鉄道ファンの男性が、車内の通報装置を押した。車掌が駆けつけると、男性は撮影するので閉まっているドアを開けてほしいと要望。
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さらに、電車の前についている照明も点灯してほしいと頼んだという。車掌はこの要望を受けつけず、通報装置は緊急用のものであることなどを男性に説明した。
このやり取りの一部が撮影され、拡散した。このトラブルで、電車は1分20秒遅れで出発したという。
こうした、いわゆる “撮り鉄” によるトラブルがたびたび話題になるためか、SNSでは、《業務妨害で告訴して、民事では遅延損害金を請求するべき》《この手の迷惑行為が頻発 厳罰で臨むべきだ》など、厳しい意見が多い。
しかし、鉄道会社が法的手段に出ることはあるのだろうか。「場合によってはありえます」と話すのは、鉄道ジャーナリストの梅原淳氏だ。
「窓ガラスを壊したり、踏切事故で電車と衝突したりすれば、器物破損で損害賠償請求されます。人身事故で運行に大幅な遅れや運休が発生すれば、振替輸送費、修理費用などが請求されることになります。
鉄道ファンの例だと、2015年、JR東北線の線路間に張ってあった安全ロープを写真撮影のために切断し、器物損壊容疑で男子大学生が逮捕されたケースがあります。近年、鉄道会社も積極的に損害賠償を請求する傾向にあります。
ただ、今回の近鉄名古屋駅のケースでは法的手段とまではいかないでしょう。1分20秒遅れで出発したとのことですが、これで近鉄に損害が出たわけではありません。
遅れによって乗客に明らかな損害が出た場合、被害を受けた人がトラブルを起こした人に対して損害賠償を請求することになりますが、その可能性はきわめて低いでしょう」(梅原氏)
とはいえ、迷惑行為であることに変わりはない。ネットにはこんな意見も。
《撮り鉄の話題になると「一部のマナーの悪い…」という言葉が出てくるが、全体として自浄作用が働かない以上は、一部ではなく撮り鉄全体の問題になるんですよね。「いじめを見て見ぬふりするのも同じ」と同様の考え方をしなければいけないんじゃないかな》
もはや「一部の」問題ではないのではないか。
( SmartFLASH )