社会・政治
中村警察庁長官が辞任も待ち受ける「夢の天下り生活」歴代長官は日本生命、ANAほか大企業の顧問に
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.08.25 19:00 最終更新日:2022.08.25 19:01
8月25日、中村格(いたる)警察庁長官は記者会見で、安倍晋三元首相の銃撃事件を受けて、国内の警護体制を見直す報告書をまとめたと発表した。さらに、
「人心を一新して、新たな体制で警護に臨むべきと考え、本日、辞職を願い出た」
と述べた。さらに「警察は、警護を一から見直そうと覚悟を決めた。人心を一新するのは、むしろ当然」と銃撃事件の責任を取っての引責辞任であることを強調した。
【関連記事:中村格警察庁長官の辞任に「責任逃れ」と批判の声 “政権の腰巾着”と揶揄され出世した「異色の経歴」】
「実際、事件の発生直後から警護体制の不備についてはさんざん指摘されてきました。そもそも、このような“テロ”が起きることすら、まともに想定されておらず、逮捕された山上徹也容疑者が1発めを外したあと、2発めを撃つまでの間、SPらは安倍元首相をかばう動きが取れていませんでした」(警察担当記者)
責任を取っての辞任は当然ともいえるが、中村長官の今後の人生は“バラ色”のようだ。
「警察庁長官ともなれば、この先待ち受けるのは充実した“天下り人生”ですからね」(社会部記者)
実際、過去の警察庁長官は、次々と大企業に天下りしている。前任の松本光弘氏は、日本生命保険特別顧問と第一三共監査役を務めている。さらにその前任の栗生俊一氏は、ANAホールディングスや、三菱電機の顧問に就任している。
「過去に、大手保険会社の日本生命には2人、製薬会社大手の第一三共にも2人が天下りしています。警察庁のキャリアが天下りする際は“運転手つき”が必須条件、ともいわれているほど好待遇。企業側は人脈と肩書き目的、そして何かあったときの“保険”として招いているので、仕事はとくにありませんよ。まさに夢のような職場ですよね。中村長官も、引く手あまたでしょう」(前出・社会部記者)
中村長官の今後は、まだ発表されていない。いずれにせよ、民間人からすれば“うらやましい辞職”なのは間違いない。
( SmartFLASH )