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「なりすまし国会議員」が外務省に侵入…いったいなぜ?セキュリティは大丈夫なの?

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.09.01 18:10 最終更新日:2022.09.01 18:13

「なりすまし国会議員」が外務省に侵入…いったいなぜ?セキュリティは大丈夫なの?

写真・AC

 

 東京・霞が関の外務省に不正に立ち入ったとして、建造物侵入の疑いで品川区の22歳の男性が警視庁に逮捕された。

 

 男性は8月24日、ニセの議員バッジをつけて衆議院議員を装い、外務省に侵入。取り調べでは「偉い人になった気分になりたかった」と供述しているという。同様の手口で他の省庁にも侵入した疑いがあり、警視庁が余罪を調べている。

 

 

 日本の政治の中枢であるはずの霞が関から届いたまさかのニュースに、SNSでは、

 

《安倍総理の事件があったのに…議員バッチが通行証とか笑えるな》

 

《日本のセキュリティはガバガバ》

 

国葬やりたがっているが、この警備体制で本当にやる気なの?ザル過ぎる》

 

 などと、疑問や批判が噴出した。

 

 本誌は、外務省に警備体制と今後の対応について話を聞いた。

 

――今回、建造物侵入の疑いで男性が逮捕された件について伺えますでしょうか?

 

「男性が逮捕されたことについては承知しておりますが、詳細についてはまだ捜査がおこなわれているので、こちらからご説明は差し控えさせていただきたい」

 

――通常、入館の際のチェックはどのようにおこなわれていますでしょうか?

 

「ケースバイケースで、いろいろな方が省内にいらっしゃるので、一概にこういう警備体制ですと、ひと言でいうのは難しいです」

 

――たとえば、一般の人でも簡単に入っていけるようになっているのでしょうか?

 

「一般の方が入館される場合はアポが必要ですし、身分証明証も見させていただきます。金属探知機も通しますし、省内はエスコートが必要になりますので、そういったことはございません」

 

――今回の男性は、ニセの議員バッジをつけて衆議院議員を装ったということですが、バッジが確認できれば、国会議員は入館できるようになっているのでしょうか?

 

「国会議員の方がいらっしゃることはよくあるので、霞が関全体ですけれども、議員の方の場合は手続きがより簡易になっています」

 

――今回の事件を受けて、今後はどのように対応していくのでしょうか?

 

「今回の件は重く受け止めていますので、今後再発防止のための方策を不断に検討していきたいと考えています」

 

「男性が他の省庁にも侵入したのが事実であれば、その後、通報にいたった外務省と違い、他の省庁は侵入されたことにすら気づけていなかったわけで、由々しき問題ではないでしょうか。

 

 このような事態が起きた要因として、外務省が言うとおり、霞が関の慣例として議員バッジが顔パスのような効力を発揮する文化があると言えます。

 

 長年そうだったのかもしれませんが、危機管理意識がまったく時代に追いついていないのではないかと思わざるを得ません」(政治部記者)

 

 国葬が予定されている9月27日まで、1カ月を切った。警備体制の早急な見直しが必要だろう。

( SmartFLASH )

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