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スポーツ庁・室伏長官「残念で悲しい」五輪収賄容疑への “おセンチ” 発言に批判殺到「まるで他人事」

社会・政治 投稿日:2022.09.02 11:00FLASH編集部

スポーツ庁・室伏長官「残念で悲しい」五輪収賄容疑への “おセンチ” 発言に批判殺到「まるで他人事」

写真・アフロ

 

 9月1日、スポーツ庁室伏広治長官が、定例会見を開いた。

 

 報道によると、東京五輪・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事が受託収賄容疑で逮捕されたことについて、これまで「理事会やスポーツイベント等でごあいさつする機会もあった」と明かし、「東京大会は1年延期して、コロナ禍のなかでなんとかおこなうことができた。時間がたってから、こういった残念で悲しいニュースが出て、つらい思いをしている」と語ったという。

 

 

 一方、室伏長官は、2030年の開催に向け、札幌五輪の招致活動を続けていくと明言。「札幌市民、北海道民のみなさまにご理解いただけるように、JOCと札幌市が中心となって丁寧に説明していくことが重要」と述べたという。

 

 折しも同日、産経新聞は逮捕された高橋容疑者が、大会組織委員会の会長だった森喜朗元首相に「現金200万円を手渡した」と供述していると報じた。産経新聞の取材に対し、森元首相は「(現金の受領は)一切ありません」と回答しているというが、五輪全体に “ダーティー” なイメージがついてしまったのは間違いない。

 

 そうした状況での室伏長官の「悲しい」という “センチメンタル” な発言に対し、ネット上では批判の声が殺到している。

 

《「悲しい」とか「残念」という表現は全くおかしいと思いますね。無責任すぎます》

 

《こんな不祥事を起こして組織の信頼を失わせた人に対して、なぜ「悲しい」「残念」という程度の感想しか出てこないのか、そこからして全く理解できない》

 

《汚職事件が起きた訳で、こういうときは再発防止策が必要だとか、組織の在り方を見直すとか、汚職防止に向けた何らかのコメントをすべきところ》

 

《長官という立場なら、他人事のように悲しんでいるのではなく、他にもこうした事案があるか否かを率先して調査公表してもらいたい》

 

《スポーツ庁長官としては、事実関係が完全に解明できるまではオリンピックの招致活動を行わないことを宣言・指示すべきではないでしょうか》

 

《まるで他人事ですね。なぜこんな事になったのかちゃんと総括をしないと国民は納得しません》

 

「室伏さんがスポーツ庁長官に就任したのは2020年9月。それまでは30人いるJOC理事の1人にすぎませんでした。さすがに収賄容疑について直接の責任があるとは言えませんが、“悲しい” とはあまりにナイーブです。

 

 東京五輪の予算は、当初7340億円と説明されていましたが、公式報告書で公表された額は1兆4238億円。開催まで右往左往し、閉会後には汚職騒動が起きたことで、多くの人たちが “五輪アレルギー” を抱いたのは間違いありません。

 

 それでも札幌五輪を開きたいというのであれば、徹底的な東京五輪の反省が必要なはずですが、そんな姿勢は感じられませんね」(政治部記者)

 

 札幌市民は、それでも開催したいのだろうか……。

( SmartFLASH )

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