9月7日、西村康稔経産相が、経産省の職員らが作成した「西村大臣出張時の注意点」という自身の “トリセツ” があったことを認めた。お土産購入時の「荷物持ち人員」が必要など、あまりに業務と関係ない内容が、物議を醸している。
8月31日に『日刊ゲンダイ』が報じたところによると、今回、流出したトリセツは、8月の福島出張の担当者たちが作成したもの。
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《大臣はお土産の購入量が非常に多いため荷物持ち人員が必要》
《大臣は、夕食を購入するために駅構内を散策。弁当購入部隊とサラダ購入部隊の二手に分かれて対応》
など、詳細に記載されている。官僚の仕事としては、あまりにくだらないと言わざるを得ない。
西村経産相は「現場が気を利かせて対応してくれたと承知しているが、過度に気を使う必要はないと事務方に伝えた」と釈明した。
「西村経産相は、灘高から東大法学部卒業、旧通産省入省というエリート。一方で、過去には何度も “パワハラ癖” が報じられてきました。
部下は『お前』呼ばわりで、真夜中に『明日の朝まで』と仕事を無茶振り。秘書官は何度も交代しており、『申し訳なかった』と謝罪したことも。今回のマニュアルは噴飯ものですが、中身を読むと、周囲の苦労が目に浮かぶようです」(政治部記者)
ネット上では、西村経産相への呆れ声があがっている。
《西村に、対応マニュアル?いい年したおっさんに、いちいちマニュアル作る?アホかwww》
《西村大臣の出張マニュアル…自分を何様だと思ってるんだろうね 先生先生なんて持ち上げられてるモンだから、勘違いしてるんだな》
加えて、過去の政治家たちのマニュアル流出を思い出す人たちも。
《こないだ西村大臣マニュアルが問題になってたけど、茂木も以前に似たようなマニュアルが取り沙汰されていたよな》
《茂木さんにも取り扱いマニュアルあったよな……機嫌を損ねないよう周囲がここまで気を使い倒さなきゃならん人間、政治家以前にダメだろ》
「こうした “トリセツ” は、過去にもたびたび取りざたされています。2021年11月には、A4用紙22枚にわたってつづられた、茂木幹事長が経産相だったころの対策マニュアルが『FRIDAY』によって報じられています。茂木幹事長も西村経産相と同じくエリートコースを歩んできたタイプで、パワハラ気質なのは有名です。
資料には嫌いな食べ物や好物、出張先のホテルで軽食を取る際の注意点などがこまごまと記載されていました。
中国出張の際、《冷麺ができてから大臣に提供するまでのタイミングが20分ほどずれてしまい、麺がかたまっていた冷麺を大臣にそのまま提供してしまったため、かたくて食べられないと大激怒していた》として、麺類の提供タイミングは細心の注意を払うように……などと、現場の苦労がにじむ記述ばかりでした。
過去には、自民党時代の鈴木宗男氏に対して、外務省側が通称『宗男マニュアル』を作成していました。会食を誘われた際は当面辞退する、などと記されていたといいます」(同)
大臣就任後、初の出張でさっそく “トリセツ” が生まれ、「扱いにくい政治家」のレッテルをはられた西村経産相。今後は枚数が増えることのないよう祈るばかりだ。
( SmartFLASH )