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「月に100万円しかもらってない」細田衆院議長、旧統一教会との関係はすべて「無回答」に巻き起こる批判の嵐
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.09.12 16:26 最終更新日:2022.09.12 16:28
旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係性が取りざたされているのに、「無回答」を貫く議員がいる。「立法府の長」をつとめる細田博之衆院議長だ。
本誌が7月に報じた「旧統一教会と関わりがあった現職国会議員101人リスト」で、細田氏は、2019 年 10 月、旧統一教会系のNGOであるUPF(天宙平和連合)主催の「ジャパンサミット&リーダーシップカンファレンス 2019 in Nagoya」で講演。2021 年 6 月 11 日には、UPFが創設し、衆議院第一議員会館で開催された「日本・世界平和議員連合懇談会 第一回総会」にも参加している。だが、細田事務所に問い合わせても、「回答なし」だった。
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臨時国会初日の8月3日、国会内で記者から旧統一教会との関係性を問いかけられても、細田氏は無言で立ち去った。さらに、共同通信が7~8月に全国会議員を対象に実施したアンケートも無回答。自民党が9月8日に公表した、旧統一教会との関係性をめぐる「点検」でも、細田氏は、「議長」として党を離脱していることから対象外。9月9日に、細田氏の地元・山陰中央新報社が国会事務所を通じて取材を申し込んだが応じず、理由について事務所は「ノーコメント」と答えたという。
「細田氏は5月10日、東京都内で開かれたパーティーで、国会議員の給料にあたる歳費について『議長になってもね、毎月もらう歳費は100万円しかない。“しか” というと怒られちゃうけど、そんなにもらっているのかというけど、会社の社長は、1億円は必ずもらうんですよ、上場の会社は』と、上場企業の社長と自分を比較するような発言をして物議を醸しました。
『週刊文春』が報じた『セクハラ疑惑』で、6月9日に野党が衆院議長不信任案を提出した際にも、現場に居合わせた記者からは細田氏に辛辣な問いかけが相次ぎましたが、完全に無視。セクハラをリークした報道陣に苦々しい思いを抱いているのか、記者たちをにらみつけた後、ひとことも発することなくその場を去っていきました。
上場企業の社長なら、疑惑が報じられたら説明しなければ、責任を免れません。上場企業の社長と衆院議長を比較するような発言をしながら、説明責任を果たさない細田氏が批判されるのは当然のことといえます」(政治部記者)
旧統一教会との関係性について「無回答」を貫く細田氏に、ネット上では批判の声が多く上がっている。
《国民から不信感を持たれ、不安を感じられている現状で「ノーコメント」など許されるものではないでしょう》
《こういう人が国権の最高機関である国会の、それも衆議院の議長だなんて危険過ぎる》
《重鎮と呼ばれる方々は、国の為ではなく、自分の為、派閥の為、ばれなきゃ何でもするし、バレても守って貰えるなのでしょう》
9月9日、公明党の石井啓一幹事長は記者会見で、「三権の長であり、自ら点検されるのではないか」と述べ、細田氏自身が自発的に確認するのが望ましいとの見方を示した。「立法府の長」が「無回答」を貫いていては、国会の権威に傷がつくだけだ。
( SmartFLASH )