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野田元首相、国葬出席を決めたら党内から大批判…SNSでは「“弔意を強制するな” が聞いて呆れる」の声

社会・政治 投稿日:2022.09.21 16:05FLASH編集部

野田元首相、国葬出席を決めたら党内から大批判…SNSでは「“弔意を強制するな” が聞いて呆れる」の声

戦没者追悼式に参列する野田元首相(写真:アフロ)

 

 9月21日、自民党の村上誠一郎元行政改革担当相が、27日に実施される安倍晋三元首相の国葬を欠席することがわかった。共同通信の取材に対し、村上氏の事務所が明らかにした。

 

 事務所は「国葬を決定する経緯にいろいろな問題があるので欠席する」とのコメントを公表。政府から届いた招待状は、すでに欠席と書いて返送したという。

 

 

 一方、立憲民主党・最高顧問の野田佳彦元首相は、9月16日収録のBSテレ東の番組で、「元首相が元首相の葬儀に出ないのは、私の人生観から外れる」と国葬出席を表明。これに苦言を呈したのが、原口一博・元総務相だ。同日、自身のTwitterにこうつづった。

 

《人生観…。それよりも法と正義が優先する。国葬儀は、憲法にも反し法的根拠もない。私たちは国権の最高機関にいる。国葬儀は、参列不可なのだ。個人を優先するなど私にはできない》

 

 安倍元首相の国葬に関しては、連合の芳野友子会長も、「苦渋の判断だが出席せざるを得ない」と表明している。立憲民主党に所属する川内博史前衆院議員は9月17日、自身のTwitterにこうつづった。

 

《連合会長芳野氏の言動にしろ、元総理野田氏の国葬出席表明にしろ、その付けを払わせられるのは、私達現場の人間。一将功なりて万骨枯る、では困る。自分の満足の為にポストはあるのではなく、それぞれの現場で懸命に闘っている人々がいることを忘れないで欲しい。民主主義の為に》

 

 さらに、川内氏は9月19日、同じくTwitterでこう付け加えた。

 

《私たちは、「黙ってはならない」。それがたとえ同じ党の人間でも。来し方を振り返ってもそれは明らかだ。保身による沈黙が日本の衰退を加速させ貧困と格差を拡大させた。立憲主義も正義をも踏み躙られてきた》

 

 立民は国葬に対して「国民への弔意の強制はあるべきではない」と強調してきた。

 

 9月21日、読売新聞が『立民議員、国葬出席の同僚らを相次ぎ非難…他党からは「弔意の自由へ圧力」「見苦しい」』という記事で、自民党の幹部から「『弔意を示すな』と強制するのもおかしい」と批判の声があがっていることを報じると、SNSでは議論が沸騰。立憲民主党の所属議員への非難が巻き起こった。

 

《弔意の強制をするなが聞いて呆れる》

 

《弔意を示す自由への圧力。彼らが言う「弔意の強制」を理由にした反対には、説得力なし。立憲民主党は、他人の弔意を示す自由を認めた上で、反対するなら反対せよ》

 

《自民党議員が欠席するのも立憲民主党議員が出席するのも自由やろ。しかも『元首相』という肩書きがある以上は他の議員とは立場が違う。立憲民主党は弔意を示さないことを強制するのか?》

 

 一方で、原口氏らの批判を擁護する声もSNSでは上がっている。

 

《“弔意の押し付け“をする国葬を非難し欠席する議員が、列席する議員を批判するのは至極当然》

 

《野党は、人間的には出席したいが、政治的に出席しないだけですから、弔意の気持ちはあるはずです》

 

《国葬に出席すれば、閣議決定だけでの国葬実施などの問題を追認することになる。弔意の自由などの問題ではなく、国葬の是非の問題だ》

 

 9月27日の国葬まで、出欠をめぐる議論はまだ続きそうだ。

( SmartFLASH )

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