社会・政治
ネットでは「酷葬」「黒葬」の言葉まで 村上元行革相「国葬欠席・安倍氏批判」で開けた“パンドラの箱”
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.09.22 15:40 最終更新日:2022.09.22 15:42
9月20日、自民党の村上誠一郎元行政改革担当相は、安倍晋三元首相の国葬を欠席する意向を明らかにした。
事務所が発表したコメントで、村上氏は「吉田茂元首相の国葬の際には、当時の佐藤栄作首相は与野党、三権の長に気を配った」と、国葬実施決定に至る政府の調整・説明不足を批判。「反対が多いなか、なぜ強行するのか。安倍氏の名誉になるのかどうか」と述べた。
【関連記事:小泉進次郎に「安倍首相以下」台風被災地で罵倒の声】
「村上氏は2015年、当時の安倍政権が進めた安保法制に反対を表明。その後も、森友・加計学園問題、桜を見る会など、一貫して安倍政権を批判してきた、自民党内の『一人野党』のような存在です。
村上氏の国葬欠席は予想できたこととはいえ、自民党の現職議員、それも大臣経験者が、政府が閣議決定した国葬を欠席するのは、普通は考えられません。野党からは、村上氏の国葬欠席を歓迎する声が上がっています」(政治部記者)
9月20日には時事通信が、村上氏が安倍元首相について「国賊だ」と発言した、と報じた。自民党本部で開かれた総務会後に、村上氏が安倍氏の政権運営について「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した」と、舌鋒鋭く批判したというのだ。
この発言に、野党の国会議員たちは飛びついた。立憲民主党の逢坂誠二代表代行は同日、自身のTwitterで《自民党の村上誠一郎さん、良く言った》と反応。同党の小西ひろゆき参院議員も、自身のTwitterで《まさにその通りだが、感動した》と歓迎した。
SNSでは、安倍元首相の国葬に反対する声が勢いを加速させている。
《国民の6割~7割が反対の国葬 国葬ではなく国賊葬と歴史に刻まれそうだよね》
《イギリスは国葬だが、日本は酷葬です》
《国葬は安倍政治の巨大なモニュメントになる、真っ黒な。「黒葬」》
村上氏には、《さっさと離党したら?》という批判も出ているが、自民党の現職国会議員が開けた“パンドラの箱”は、もう元に戻らないかもしれない。
( SmartFLASH )