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昭恵さんも涙した菅義偉前首相の「弔辞」国民からも感動の嵐 「首相に再登板してほしい」の声も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.09.28 17:03 最終更新日:2022.09.28 17:04
9月27日、安倍晋三元首相の国葬が、東京・日本武道館で執りおこなわれた。政府発表によれば、国内外から約4000人以上の来賓が参列したという。首相経験者の国葬は、戦後2例めとなった。
7月8日、参院選の応援演説のため奈良に駆けつけ、突然の銃撃により亡くなった安倍元首相。国葬では「友人代表」として、第2次安倍政権を約7年8カ月にわたり官房長官として支え続けた、菅義偉(よしひで)前首相が弔辞を読んだ。
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「7月の8日でした。信じられない一報を耳にし、とにかく一命をとりとめてほしい、あなたにお目にかかりたい、同じ空間で、同じ空気をともにしたい。その一心で、現地に向かい、そして、あなたならではのあたたかなほほえみに、最後の一瞬、接することができました」
「あなたという人がいないのに、ときは過ぎる。無情にも過ぎていくことに、私は、いまだに、許せないものを覚えます」
「総理、あなたは一度、持病が悪くなって、総理の座を退きました。そのことを負い目に思って、2度めの自民党総裁選出馬をずいぶんと迷っておられました。最後には、2人で銀座の焼き鳥屋に行き、私は、一生懸命あなたを口説きました。それが使命だと思ったからです。
3時間後には、ようやく首を縦に振ってくれました。私はこのことを、菅義偉生涯最大の達成として、いつまでも誇らしく思うであろうと思います」
ただただ「友人」として、ときおり声を震わせながら、心の内を語りかけるかのような弔辞だった。安倍元首相の妻・昭恵さんは、途中こらえきれずに涙を流し、ハンカチで何度も目元を拭っていた。
ネット上では、菅前首相の弔辞に、感動の声が寄せられている。
《菅さんの弔辞は、涙を堪えられなかった。飾らず、己の率直な言葉で無念やかつての奮闘を伝えるその姿に、心打たれた。》
《菅義偉元総理大臣の弔辞で、昭恵さんが今まで張り詰めた糸側切れた見たいに、涙を流されたのが心に染みた。ホンマにこの2ヶ月辛かったやろなぁ》
加えて、「次の首相は菅氏に」という声も高まっているようだ。
《自身が高齢者に入る年齢、いわゆる団塊老人ながら、高齢有権者に媚びた現状維持ではなく、常に若者や次の世代を第一に日本の将来への道筋をつけようとしていたガースーは得難い政治家であったと昨日の弔辞であらためて感じた。後継者が育つまで再登板してほしい。》
《これ池田勇人の淺沼稻次郎に対する追悼演説レベルだよ。次の総理は菅義偉で決まりだな。》
《菅義偉前首相の弔辞は本当に素晴らしかったですね。思わず涙が出そうになりました。次期総理大臣に菅義偉前首相の再登板を支持します。》
「首相在任中は、スピーチが『棒読みすぎる』などと不評だった菅前首相でしたから、国葬での弔辞に驚いた人も多かったのではないでしょうか。菅政権は短命に終わりましたが、大手携帯電話会社3社の電話料金値下げを実現したほか、デジタル庁創設や不妊治療の保険適用開始など、功績は多かったです。
岸田文雄政権下で影が薄くなった菅前首相ですが、今回、あらためて注目し直した人も多いようです。ここ最近、国葬や旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と自民党の関係をめぐる対応などで、岸田政権が株を落としていることもあり、『再登板を』といった声が出てきています」(政治部記者)
一方で岸田首相の弔辞は、一部報道で「棒読み」「定型文どおり」と酷評されている。本人が意図していたかどうかは定かでないが、風向きが変わり始めるかもしれない。
( SmartFLASH )