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安倍派、会長空席のままで「清和会がここまで没落するとは」「決められない派閥」「解散すれば?」の厳しい声
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.10.13 18:32 最終更新日:2022.10.13 18:36
10月13日、自民党最大派閥の安倍派(97人)の総会で、塩谷立会長代理は、安倍晋三元首相の死去後、空席のままだった会長ポストを今後も当面、置かないことを表明した。
塩谷氏はこの日の総会で「新しい体制を考えていたが、まだちょっと時期尚早の状況だ。無理にやるとおかしな方向に行きかねないということで、ていねいに時間をかけようという結論に達した」と述べた。派内の一部に、塩谷氏を新会長に推す声もあったが、支持は広がらなかった。
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「当初は、安倍氏の国葬を区切りとして、13日にも塩谷新会長が決まる予定でした。ただ、当選3~4回の『安倍チルドレン』から、塩谷新会長選出に反対する声があがっていました。
安倍氏は、生前、会長候補として下村博文元文部科学相、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、松野博一官房長官の4人の名をあげています。この4人がけん制しあったうえ、参議院安倍派からは世耕弘成参院幹事長を会長に推す声もあがり、収拾がつかなくなりました。
安倍氏に代わるリーダーがいないことの裏返しでもあり、このままでは3~4のグループに分裂する可能性もあります」(政治記者)
安倍氏の国葬が終わっても後継者が決まらないことに、SNSでは、厳しい声が寄せられている。
《会長になれる人がいないなら、解散してはどうでしょうか。誰かに人が集まるから派閥じゃないの?》
《国葬が終わっても派閥代表出せんとか決められなさ過ぎって思われるだけやろ》
《まさか清和会がこんな没落する日が来るなんて。。。》
《ふりだしに戻りましたよ。むしろ他派閥からは「いつまで昔の看板掲げてるんだ」と舐められるだけかと》
10月15日に山口県下関市でおこなわれる安倍元首相の県民葬には、安倍派の議員80人が出席の意向を示している。安倍派元会長の細田博之衆院議長らが弔辞を述べる予定だ。
1991年、晋三氏の父で元幹事長の安倍晋太郎氏が死去した際も、当時の安倍派は激しい跡目争いと分裂騒動に見舞われた。このまま後継が決まらなければ、当時の二の舞になりかねない。
( SmartFLASH )