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「大陸投稿」騒動の高市早苗氏 深まる“孤立”にイライラ募らせ首相に罷免覚悟の“言論テロ”も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.10.15 16:00 最終更新日:2022.10.15 16:30
「県議会のみなさまにたいへんご迷惑をおかけし、深く反省している。謝罪します」
10月14日に開かれた三重県議会の代表者会議に出席した小林貴虎県議(48)は、そう語って頭を下げた。
《国葬反対のSNS発信の8割が隣の大陸からだったという分析が出ているという》
10月2日、名古屋市内でおこなわれた「日本会議東海地方議員連盟設立総会」の後に、小林県議がツイートしたことを発端に広がった騒動。
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ほかのユーザーからツイートの“ソース”を求められると、小林県議は続けて
《高市早苗先生が、政府の調査結果としてお伝えいただいた内容です》
と投稿した。
高市早苗経済安全保障大臣(61)は、たしかに10月2日の会合に出席し、講演をおこなっていたのだが……。
当日、出席していた東海地方のある市議は、こう話す。
「100人以上の出席者がいましたが、小林県議は出席者の中でひとりだけ、机の上にノートパソコンを出して、一生懸命キーボードを叩きながら、高市大臣の講演を聞いていましたよ。
だけど、ひと言でいえば、小林県議は話を“盛って”いますよ。私もあのツイートを見たときに『おいおい、なんちゅうことを書いているんや!』と思いました。
高市大臣はたしかに『SNS上の国葬反対の意見の多くが、別の地域からのものだそうです』といったニュアンスのことは話していましたよ。でも、『8割』とか『大陸から』とか『政府の調査結果として』ということは、いっさい言っていませんでした」
小林県議は10月6日、「間違った情報」として投稿を撤回。Twitterアカウントも非公開にしている。
高市大臣も、10月7日の閣議後の記者会見で、報道陣から講演内容について尋ねられると「(そうした発言は)ない」と否定している。
本誌は、あらためて高市大臣の事務所に正確な発言内容について回答を求めたが、秘書から「高市大臣の時間がなく難しい」との返答があった。
高市大臣からすれば、とんだ“冤罪”の形で幕引きになりそうな「大陸投稿」の騒動。自民党内部からも“同情論”が多くあがっているという。
「小林県議は、8月におこなわれた立憲民主党の『旧統一教会被害対策本部』のヒアリングで、“教会2世”の元信者から教会員と名指しされたり、2021年には同性婚を求めるカップルの住所をSNS上に無断で公開したりするなど、自民党三重県連も手を焼いている“危険人物”でした。
騒動後、すぐに三重県連会長の田村憲久元厚労大臣から、高市大臣にお詫びの電話があったのですが、小林県議本人が高市事務所にお詫びの電話を入れたのは、投稿から1週間ほど過ぎた後でした。それも、真っ先に出た言葉が『県連会長に言われて電話しました』といった内容で、謝罪というよりも終始、言い訳のようなものだったそうです。
そのため、高市大臣の説明も遅くなり、結果として“疑惑”も深まってしまいました」(自民党関係者)
2021年の総裁選では故・安倍晋三元首相が支援し、敗れたものの、第1回投票の議員票で2位につけていた高市大臣。しかし、安倍氏の死去後は、党内ならびに政権内で“孤立”気味だ。
「後ろ盾だった安倍氏が亡くなり、これからも高市さんを支援しよう、という議員は少なくなりました。2021年の総裁選で支えた若手右派議員たちも、いまでは彼女に寄りついていません。現状では、もう一度、総裁を狙うのは厳しいでしょう。そうした現状もあって、最近の高市さんにはピリピリ、イライラとした雰囲気があるそうです」(政治部デスク)
その矛先が、岸田文雄首相(65)に向いたこともある。
「『大陸投稿』騒動直前の9月28日に出演した報道番組で、現在、自身が経済安全保障大臣として担当している『セキュリティ・クリアランス(適格性評価)』について話を向けられた際、岸田首相から『中国という言葉を出さないでくれ』『来年の通常国会に、セキュリティ・クリアランスを入れた経済安全保障推進法を提出すると、口が裂けても言わないでくれ』と告げられたことを“暴露”していました。
明らかな閣内不一致の行動に対して、党内では『岸田政権ではやってられない』という彼女の、罷免も覚悟の“テロ”じゃないか、と話題になったんです。
そんなイライラした状態で名古屋の講演に臨んだこともあり、内容が少し乱暴になったんじゃないか……。講演では『今日は個人としてお話をする』と、前もって宣言していたそうですからね」(前出・自民党関係者)
誰か、支えてあげられる仲間がいないものか……。
( SmartFLASH )