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「餃子の王将」社長射殺事件の田中幸雄容疑者 “黒幕”と言われた実業家が呟く「あいつは犯人じゃない」の不穏

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.11.01 06:00 最終更新日:2022.11.01 06:00

「餃子の王将」社長射殺事件の田中幸雄容疑者 “黒幕”と言われた実業家が呟く「あいつは犯人じゃない」の不穏

過去の捜査では、田中容疑者は社長射殺事件に関する質問に答えることはなかったという

 

 迷宮入りかと思われた事件に、ひと筋の光が差した。

 

 中華料理チェーン「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの大東隆行社長(享年72)が、2013年12月に京都市山科区の本社前で射殺された事件。京都府警は、別の傷害事件で服役中だった工藤会系組幹部の田中幸雄受刑者(56)を逮捕した。

 

「現場近くで発見された吸い殻に付着したDNAが、田中容疑者と一致することは7年前に判明していました。今回、その吸い殻が捨てられた時間と犯行時間が一致することがわかったため、逮捕に至りました」(社会部記者)

 

 

 しかし、9年めにしてついに事件の全容が解明する……ことはなさそうだ。

 

「事件の“黒幕”といわれてきたX氏が『あいつは犯人じゃない』と語っているんです」(X氏を知る関係者)

 

 X氏は、同社の創業者と親しい実業家で、財界や闇社会とも深い繋がりがある。

 

「不動産取引などの名目で、同社からX氏が経営する企業に約260億円の資金が流れ、そのうち176億円が未回収です。こうした不明瞭な取引を正そうとしたのが、大東氏。警察は、X氏が大東氏を逆恨みして事件が起きたと考え、X氏の関係先を家宅捜索したこともあります」(前出・記者)

 

 だがX氏は、こうした警察の見立てを否定している。

 

「そもそも、大東氏はX氏への債権をほとんど放棄しています。X氏は今でも大東氏に感謝しているそうです。X氏はむしろ、大東氏が当時の中国支店に関係する現地のチャイナマフィアや、九州にある別の暴力団とトラブルを抱えていたことを指摘しています。“真犯人”はそれらの筋にいるというのです」(前出・関係者)

 

 そこで本誌は、X氏に事実を確認したが「今はまだお話しできません」と断わられた。

 

「事件当日、田中容疑者にはアリバイがあり、福岡にいたという話があるそうです。全容解明には、まだ時間がかかります」(前出・記者)

 

 真犯人への“王手”はいつになるか。

( 週刊FLASH 2022年11月15日号 )

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