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岸田首相「首相動静」登場人物ランキングで見えた“聞く力は仲間内だけ“の実態…面会日数1位は?【独自調査】

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.07 06:00 最終更新日:2022.12.07 06:00

岸田首相「首相動静」登場人物ランキングで見えた“聞く力は仲間内だけ“の実態…面会日数1位は?【独自調査】

「首相動静」への登場ランキングで2位の木原内閣官房副長官。腹心として有名な存在だ(写真・時事通信)

 

「つい最近まで起死回生の12・18解散が、本気で検討されていました。“逆ギレ”するしかないほど、追い詰められています」(自民党関係者)

 

 岸田文雄首相(65)が死に体だ。支持率は下落を続け、11月26、27日に実施された共同通信の調査によると、33.1%と過去最低を記録。逆に不支持率は51.6%と、半数を超えている。

 

 

安倍晋三元首相の国葬を強行したことで、宏池会出身のリベラル派という期待を裏切り、多くの支持者が離れました。さらに、統一教会の問題では公明党に気を遣うあまり、被害者救済新法は遅々として進みません。しかも、大臣が問題児ばかり。山際大志郎前経済再生担当相は、教団との関係を認めず2カ月間も粘り続けて、結局辞任。さらに、失言問題で葉梨康弘前法相、政治資金の問題で寺田稔前総務相と、辞任ドミノが続いています。当初は“聞く力”をアピールし、親近感のある様子から国民の支持を集めましたが、首相として致命的な優柔不断さだけが目につくようになりました」(政治部記者)

 

 だが、肝心の“聞く力”すら、岸田首相にはないのかもしれない。本誌が調査した結果によると、岸田首相は“お友達”の話しか聞いていないのだからーー。

 

 時の首相がどこで誰と会ったかなど、前日の動向を番記者が記した「首相動静」という記事がある。本誌は、岸田政権の“敗因”を探るため、2022年の1月1日から、11月30日までの「朝日新聞」の首相動静11カ月分を調査し、面会した相手を集計した。ここでは、TOP10まで紹介しよう。

 

1位  秋葉剛男 国家安全保障局長(官僚) 144日
2位  木原誠二 内閣官房副長官(政治家) 132日
3位  松野博一 内閣官房長官(政治家)  118日
4位  瀧澤裕昭 内閣情報官(官僚)    114日
5位  磯﨑仁彦 内閣官房副長官(政治家) 100日
6位  栗生俊一 内閣官房副長官(官僚)  99日
7位  森 健良 外務事務次官(官僚) 91日
8位  増田和夫 防衛政策局長(官僚) 79日
9位  森 昌文 内閣総理大臣補佐官(官僚)69日
10位 保坂 伸 資源エネルギー庁長官(官僚)61日

 

 見事144日で1位に輝いたのは、秋葉剛男国家安全保障局長だーー。って、いったい誰だ?

 

「秋葉氏とは38年のつき合いですが、霞が関に彼を悪く言う人は一人もいませんよ。第二次安倍政権の外務事務次官で、日本の外交と安全保障を司る存在です。人格者で、歴代事務次官のなかでもピカイチの切れ者。“外交の岸田”を自任する岸田首相からすれば、当然のトップですよ」

 

 と語るのは、「インサイドライン」編集長・歳川隆雄氏だ。

 

「秋葉氏もそうですが、7位の森建良外務事務次官をはじめ、トップ30人の中に7人も外務省関係者がいます。特徴的なのは、その官僚たちのなかでも、いわゆる“アメリカンスクール”出身の親米派が多いことです。岸田外交は、日米同盟を強化する方針であることがわかります」

 

 実際、海外要人部門では、バイデン米大統領とエマニュエル駐日米大使が、ワンツーを飾っている。ロシアのウクライナ侵攻や国葬時の弔問外交を考えれば、外交官が多いのにも納得できるが、それにしたって、ランキングを占めているのは、地味な面子ばかり……。政治アナリストの伊藤惇夫氏は、岸田首相が内輪の仲間とばかり会っているからだと指摘する。

 

「全体的な印象として、官僚がものすごく多く、政治家が少ないですよね。木原誠二氏は腹心としてよく知られる人物で、官房長官である松野博一氏より多いのはさもありなんという印象です。それから、磯﨑仁彦氏や、栗生俊一氏など、官房副長官が多いですよね。彼らは、首相をそばで支える“内輪”の官僚たちですよ。たとえば、菅前首相のときは、経営者で金融アナリストのデービッド・アトキンソン氏など、在野のブレーンがいました。いろんな分野の人に頻繁に会って知見を広げていたから、生まれた関係でしょう。しかし、岸田首相は気心の知れた仲間と会うことが多く、ブレーンらしき意外な人物がいないんです」

 

 地方の首長や政治家に限ったランキングをみると、地元の広島県知事が1位に輝いている。まさに“内輪”を偏重する姿勢がうかがえる。歳川氏は、首相動静に出てこない人物に注意を促す。

 

「たぶん、今いちばん岸田首相と会っているのは、総理首席秘書官の嶋田隆氏でしょうね。安倍元首相にとっての今井尚哉氏のような存在です。執務室と秘書官の部屋は繋がっているので、記者が知らないうちに会うことができ、首相動静に出てこないんですよ。政治家でいえば、麻生太郎副総裁と茂木敏光幹事長が大事です。この2人とどこで、どんなタイミングで面会したかが、政権内の権力バランスを知るポイントですよ」

 

 伊藤氏は今後、岸田首相の内向きな傾向がさらに強まると危惧する。

 

「岸田首相は、外部にあまり友人がいないんです。厳しい批判の声が多いなか、“お友達同士”で慰め合うようになるのではないでしょうか」

 

 国民の声が耳に届くことはなさそうだ。

( 週刊FLASH 2022年12月20日号 )

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