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【画像8枚】流血、銃撃、豪華葬儀…2022年抗争激化のヤクザ界、六代目山口組が牙を剥いた!

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.16 06:00 最終更新日:2022.12.16 06:00

【画像8枚】流血、銃撃、豪華葬儀…2022年抗争激化のヤクザ界、六代目山口組が牙を剥いた!

6月17日、六代目山口組司忍組長(中央)と髙山清司若頭(右)。稲川会・清田次郎総裁の快気祝いのために上京(写真・長谷川 新)

 

「今年、六代目山口組は、分裂状態にある神戸山口組との対立に決着をつけようとした。そのため、神戸側の組長や副組長に直接牙をむいたんです。過去にはなかったことです」

 

 暴力団事情に詳しいジャーナリストはそう語る。

 

 たしかに、5月に神戸山口組の入江禎副組長(ただし・78)の自宅に乗用車がバックで突っ込んで木製の門戸を損壊し、六代目山口組傘下組織の組員が逮捕された。また6月に、神戸山口組の井上邦雄組長(74)の自宅に銃弾17発が撃ち込まれたのも、六代目山口組系組員が実行犯だった。

 

 

 さらに10月には、衝撃的な事件が起きた。池田組の池田孝志組長(77)が岡山市内の理髪店で散髪中、六代目山口組傘下の山健組幹部にサバイバルナイフで襲撃を受けた。組長は無傷だったが、店内には返り討ちに遭った襲撃犯の血しぶきが飛び散った。

 

「池田組は神戸山口組傘下でしたが、2020年に脱退し、現在は神戸側とは友好関係を保っています。池田組は、地元の岡山や東京にビルを所有するなど、資金力が豊富です。六代目山口組は、池田組を叩けば神戸山口組を潰せるとみているようで、執拗に攻撃しています」(前出・ジャーナリスト)

 

 池田組を狙った事件は後を絶たない。そのため、岡山や兵庫など4県の公安委員会は、12月8日から池田組と六代目山口組を「特定抗争指定暴力団」に指定。岡山では市内全域が「警戒区域」となり、事務所の立ち入りが禁じられた。

 

 池田組と同じく神戸山口組から脱退し、池田組との関係は現在良好といわれる絆會も攻撃の標的となった。6月に織田絆誠会長(よしのり・56)の自宅に軽自動車が突っ込み、玄関の門扉などが壊された。逮捕された男は、六代目山口組関係者とみられている。

 

「絆會は池田組との関係も深く、神戸山口組と合わせて“三派連合”と呼ばれています。ただ、三者とも襲撃された後、六代目山口組に対して反撃や報復をしていません。このまま神戸側は耐え抜くつもりでしょう」(同前)

 

 関東在住の暴力団関係者は、分裂抗争の行方をこう話す。

 

「六代目山口組が分裂し、神戸山口組が結成されてから7年。いまや若手の組員らは、分裂状態をどうにかしようと思わなくなってきた。こだわっているのは、六代目側の髙山清司若頭くらい。しばらくは我慢比べになるでしょうが、髙山若頭は早期決着のため攻撃の手を緩めないはず」

 

 他方、今年は大物ヤクザが世を去った。一人は東京を拠点とする国内ナンバー2の勢力である住吉会の関功代表(享年76)。

 

「関代表は、六代目山口組や九州の組織との橋渡し役を担った功労者。関代表が亡くなっても大勢に影響はありませんが、内部の勢力図は変わり、とくに、傘下組織の幸平一家の動向が注目されています」(前出・ジャーナリスト)

 

 また、東京に本部を置く極東会の松山眞一元会長(享年94)も亡くなった。

 

「的屋組織をここまで大きくしたのは松山氏の力。暴力団トップでは国内最高齢だった。松山氏のもとで極東会はまとまっていましたが、亡くなった後は怪文書が出回るなど、内部で執行部批判が噴出。分裂の危険性を孕んでいます」(前出・暴力団関係者)

 

 そして全国で唯一の「特定危険指定暴力団」である工藤会。昨年、暴力団トップとして初の死刑判決を下された野村悟総裁(76)は、現在控訴中だが、7月に弁護人を全員解任し、公判が始まる見通しは立っていない。

 

 急展開を見せたのが、2013年に「餃子の王将」の大東隆行社長が射殺された事件。京都府警は10月、服役中だった工藤会系組幹部の田中幸雄容疑者(56)を逮捕した。

 

「工藤会は、本部のあった北九州では活動しにくくなり、東京や大阪に進出しています。幹部の多くは服役中で、残った者で看板を掲げ続けるしかない状態。ただ、他団体も工藤会を警戒しているので、最終的には北九州に再度拠点を作るつもりでしょう」(同前)

 

 暴力団員も高齢化し、「若い組員の獲得が死活問題」と、前出のジャーナリストは言う。

 

「現在のヤクザの平均年齢は、60歳に達すると思います。今元気があるのは、若い組員がいる組織。年を重ねて組織に残っても、幹部でなければいる意味を見いだせないでしょう。組によっては半グレを束ねているところがあり、そういう組織は強い。やはりヤクザである限り、動ける人間を入れないとダメ。今は薬物の締めつけが厳しいし、飲み屋に入っただけで逮捕されることもある。組員の数も減って、一人親分という組織が多く、毎月の会費を上納するのも大変。自分で食い扶持を確保しないとやっていけない組員は増えていくでしょう」

 

 警察庁が7月に発表した暴力団の構成員と準構成員の数は約2万4000人。2023年はヤクザ界にとってどんな年になるのか――。

( 週刊FLASH 2022年12月27日号 )

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