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黒田バズーカで始まる「住宅ローン増」怨嗟の声…年収3500万円の黒田総裁は「億ション」現金購入でローン知らず

社会・政治 投稿日:2022.12.22 06:00FLASH編集部

黒田バズーカで始まる「住宅ローン増」怨嗟の声…年収3500万円の黒田総裁は「億ション」現金購入でローン知らず

写真:つのだよしお/アフロ

 

 12月20日、日銀は大規模金融緩和策を修正し、長期金利の上限を「0.25%程度」から「0.5%程度」に引き上げた。

 

 日銀の黒田東彦総裁は、記者会見で「市場機能改善に向けたもので、利上げではない」と強調したが、想定外の修正に市場は動揺。円は直後から急騰し、日経平均株価も下げ幅が一時800円を超えた。

 

 

 SNSでは、「黒田バズーカ」という言葉が飛び交った。

 

《日経平均 黒田バズーカによって暴落》

 

《昨日の黒田バズーカの直撃を受けて色んな資産にダメージが。。。》

 

《黒田バズーカで地獄のクリスマスになりましたね・・・》

 

 日銀は否定しているが、SNSでは、今回の措置が「住宅ローン金利」の上昇につながるのではないかと、恐れおののいている声も多い。

 

《借金返済、膨らむローン》

 

《金利が上がることによって私が借りている住宅ローン返済も影響があるってこと??は??え??》

 

 こうした悲鳴に加え、突然の方針転換に対し、こんなコメントも。

 

《利上げ 黒田総裁が住宅ローン払い終えた説》

 

《「住宅ローン金利が上がって返済がきついなら、全額繰り上げ返済すればいいじゃない?」マリー・黒田・アントワネット》

 

 実は、SNSで噂された「黒田総裁ローン完済説」はあながち間違っていない。黒田総裁の自宅は、東京都世田谷区にある地上4階建ての超高級マンション。床面積は90平方メートル超で、不動産サイトによれば、中古でも1億2000万円以上の価値があるとされている。

 

 そして、黒田総裁は、2015年10月、この「億ション」を現金一括で買っているのだ。年収が3500万円を超えているだけに、苦もなく購入できたのかもしれないが……「住宅ローン」で苦しんだ経験がないのは確かだろう。

 

■物価高、住宅ローンはどうなるのか?

 

 庶民からすれば納得いかないが、ここは自衛策を考えるしかない。はたして、今後、物価高はどうなるのか、また住宅ローン金利はどう動くのか。ファイナンシャルプランナーの坂井武氏に話を聞いた。

 

「黒田総裁が否定していても、実質、利上げですよね。いままで10年にわたってずっと上げなかった金利を、突然、方針転換したわけです。いきなり上げたショックもあり、円相場や株式市場が敏感に反応したのです。

 

 短期的に円高に触れましたが、日銀がこれからも継続的に利上げできる状態でなければ、一時的なものになる可能性が高いです。それに、ロシアのウクライナ侵攻が続くかぎり、資源供給は減る可能性があり、多少の円高では物価への影響も少ないでしょう。当面は物価高が続くことが予想されます」

 

 それより深刻なのが「黒田バズーカ」が住宅ローン金利に大きく影響しそうな点だ。住宅ローン金利(固定型)は長期金利を参考にして決まるため、引き上げられる可能性が高い。

 

「大手銀行の35年固定の住宅ローン金利は1.6%程度。一方で変動金利は0.4~0.5%と歴史的な低金利を記録しました。いまの住宅ローンは『無料で貸してあげよう』というぐらいの低すぎる水準になっています。

 

 だから、今回の『利上げ』は住宅ローン金利に大きく影響する可能性が高いですね。それに、実際の金利の上昇がわずかでも、長期金利が上がるというアナウンスメント効果で住宅市場が冷え込む可能性もあります。住宅市場は日本のGDPの5%ぐらいを占めますから、景気に影響するかもしれません。

 

 銀行にとって固定金利はリスクが高いので、まず固定金利から上げていくのが順当でしょう。最初は固定金利を少し上げて様子をみながら段階的に上げていくかもしれませんね。変動金利は現状維持です。

 

 住宅ローンを3000万円借りて30年返済の場合、固定金利が0.1%上がると返済総額が約50万円ずつ増えていきます。仮に0.3%上がれば150万円ですから影響は大きいです。

 

 金利が低いときは固定金利で借りるのがセオリーですが、固定金利と変動金利の差が広がると、変動金利を選択する人も増えてくるでしょう。

 

 住宅ローン金利は、高いときは6%程度が長く続きましたが、現在は1.6%程度。これが1.9%になった場合でも、相対的には低い水準なので、固定金利を選ぶセオリーは変わらないと思います」(坂井氏)

 

 2022年6月、都内で開かれた講演で、「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」と発言し、猛反発を受けた黒田総裁。実はこのとき、「買い物は家内に任せている」との発言もあった。買い物もせず、ローンを組まずに億ションを買える “上級国民” に、庶民の生活は痛めつけられている。

( SmartFLASH )

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